宗像三女神を「田島三神」として祀る、神代創建の肥前国最古の神社
[住所]佐賀県唐津市呼子町加部島3965
[電話]0955-82-3347

田島神社(たじまじんじゃ)は、佐賀県唐津市呼子町加部島にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 肥前国 松浦郡「田島坐神社」に比定される式内社(名神大社)。近代社格では国幣中社、現在は神社本庁の別表神社

田心姫尊市杵島姫尊湍津姫尊を主祭神とし、「田島三神」と称する。これは宗像大社の御祭神である宗像三女神と同じ。大山祇神稚武王尊を配祀する。

創建年代は神代と伝えられ、肥前国最古の神社とされる。当社自身は日本及び九州全体でも最古級としている。鎮座地の加部島はかつては姫島・姫神島と呼ばれていた。

最も古い記録は、『松浦古事記』の天平3年(731年)、相殿に稚武王を配祀し、天平10年(738年)に聖武天皇より大伴古麻呂に詔命があり「田島大名神」の神号が贈られた。

江戸時代には唐津藩の祈願所となった。明治4年(1871年)に国幣中社に列格した。

境内社に、佐用姫伝説の松浦佐用姫を祀る佐與姫神社(佐用姫神社)があり、佐用姫が変じたとされる石(望夫石)が祀られている。

山麓に鏡神社、山頂に鏡山神社がある鏡山が、佐用姫の出発点。最近の建立となるが、鏡山山頂にも佐用姫神社があり、今は恋愛成就のお社となっている。

重要文化財として、太刀 銘備中国住人吉次がある。なお、当社は臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として、また、進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。

【ご利益】
海陸交通安全、航海安全船舶守護、大漁満船、五穀豊穣、商売繁盛など
田島神社 - 宗像三女神を「田島三神」として祀る、神代創建の肥前国最古の神社
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詩でたどる日本神社百選 - 進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載された神社
『日本の神社全国版(79) 2015年8/18号』 - 田島神社、千栗八幡宮、祐徳稲荷神社、佐嘉神社
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田島神社の御朱印