“建武中興十五社”だが、今や萌えキャラ踊る「難関突破と恋の宮」
[住所]福井県敦賀市敦賀市金ヶ崎町1-4
[電話]0770-22-0938

金崎宮(かねがさきぐう)は、福井県敦賀市敦賀市にある神社。建武中興十五社の一社で、近代社格では官幣中社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

恒良親王(つねよししんのう/つねながしんのう)と尊良親王(たかよししんのう/たかながしんのう)を御祭神とする。

当地にあった金ヶ崎城址の麓にある。当社御祭神ともゆかりのある、越前国一宮である氣比神宮の北方数百メートルに鎮座する。

約1000本のソメイヨシノがあり、桜の名所として知られている。4月1-15日には神事・花換まつりが行われる。

恒良親王と尊良親王は、足利尊氏の入京により北陸落ちした新田義貞、および氣比神宮の大宮司に奉じられて金ヶ崎城に入ったが、足利勢との戦いにより敗死した。

明治23年(1890年)、尊良親王を祀る官幣中社としての当宮が金ヶ崎城址に創立された。

明治25年(1892年)には恒良親王が合祀され、明治36年(1903年)3月、町内よりの出火により本殿以下三棟を焼失した。

日露戦争後の明治39年(1906年)4月に正還宮再建されたが、この時本殿は現在地に移され、建築様式も流造より神明造に改められた。

昭和57年(1982年)本殿などの破損著しく改築、桧皮葺の本殿、瓦葺の拝殿等が銅版葺に改められ、現在に至る。

当社の公式サイトは、神社のものとしては異例の、オリジナルと思われる萌えキャラ(福娘香恋(ふくむすめカレン))をあしらった、ある意味でははっちゃけたものとなっている。

キャッチフレーズはズバリ「難関突破と恋の宮」。歴史が浅いためか、御神徳ではなく、御祭徳としている。

御祭神の父である後醍醐天皇は吉野神宮(奈良県吉野郡吉野町)に祀られている。吉野神宮も建武中興十五社の一社。

参道入口から階段を少し登ると、右手に鳥居があり、右の階段上に、境内社の愛宕神社がある。『延喜式神名帳』にある「金前神社(越前国・敦賀郡)」に比定される式内社(小社)。

式内社「金前神社」の他の論社は特段ないが、一説に、金崎山麓にある金前寺境内に金前神社はあったという。

【ご利益】
縁結び、恋愛成就、難関突破、開運・金運招福(公式HP
金崎宮 - “建武中興十五社”だが、今や萌えキャラ踊る「難関突破と恋の宮」
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