明治期創建、後醍醐天皇の第四皇子・宗良親王を祀り、その陵墓を守る
[住所]静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1991-1
[電話]053-542-0355
井伊谷宮(いいのやぐう)は、静岡県浜松市にある神社。建武中興十五社の一社で、近代社格では官幣中社、現在は神社本庁の別表神社。後醍醐天皇の第四皇子で南北朝時代に征東将軍として関東各地を転戦した宗良親王(むねよししんのう/むねながしんのう)を祀る。
元中2年(1385年)8月10日に73歳で歿した地と伝えられ(他説もある)、社殿の背後に宗良親王の墳墓がある。神紋の李花紋は、歌人としても有名であった宗良親王の家集の題名(私家集『李花集』)に因むもの。
明治維新の際、建武中興に尽力した人々を祀る神社が次々に作られた中の一つ。彦根藩の知藩事・井伊直憲が井伊谷に宗良親王を祭る神社創建を出願し、明治2年(1869年)にその手伝いをするよう命じられた。
井伊谷は井伊氏発祥の地で、宗良親王は井伊道政と井伊高顕に助けられ、この地で死んだと伝えられていた。
式内社「三宅神社(遠江国・引佐郡)」に比定される同じ町内に鎮座する二宮神社には葬儀が行われたことが伝わっている。
翌明治3年(1870年)の春に完成した神社は、はじめ宗良親王御社といったが、明治5年(1872年)1月23日に井伊谷宮に改称、2月12日に鎮座祭が神祇省によって行なわれた。
初め社格がなく、神官を置かず、宮内省式部寮が祭祀を執行していたが、明治6年(1873年)6月9日に白峯宮(白峯神宮)、鎌倉宮とともに官幣中社に列せられた。
昭和5年(1930年)には昭和天皇が親拝、さらに昭和58年(1983年)には当時皇太子だった今上天皇皇后両陛下が参拝されるなど、皇室とも関係の深い神社。
御祭神の父である後醍醐天皇は吉野神宮(奈良県吉野郡吉野町)に祀られている。吉野神宮も建武中興十五社の一社。
また妃である駿河姫が、同市細江町の二宮神社で祀られており、駿河姫の墓と伝わる五輪の塔もその神社の近くにある。
【ご利益】
学徳成就・合格、長寿・除災開運
和歌に秀でておられたことから「学徳成就・合格」の神様として崇められ、また73歳と、当時としては大変御長命であったため「長寿・除災開運」の守護神として信仰されています。(静岡県神社庁)
【関連記事】
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[電話]053-542-0355
井伊谷宮(いいのやぐう)は、静岡県浜松市にある神社。建武中興十五社の一社で、近代社格では官幣中社、現在は神社本庁の別表神社。後醍醐天皇の第四皇子で南北朝時代に征東将軍として関東各地を転戦した宗良親王(むねよししんのう/むねながしんのう)を祀る。
元中2年(1385年)8月10日に73歳で歿した地と伝えられ(他説もある)、社殿の背後に宗良親王の墳墓がある。神紋の李花紋は、歌人としても有名であった宗良親王の家集の題名(私家集『李花集』)に因むもの。
明治維新の際、建武中興に尽力した人々を祀る神社が次々に作られた中の一つ。彦根藩の知藩事・井伊直憲が井伊谷に宗良親王を祭る神社創建を出願し、明治2年(1869年)にその手伝いをするよう命じられた。
井伊谷は井伊氏発祥の地で、宗良親王は井伊道政と井伊高顕に助けられ、この地で死んだと伝えられていた。
式内社「三宅神社(遠江国・引佐郡)」に比定される同じ町内に鎮座する二宮神社には葬儀が行われたことが伝わっている。
翌明治3年(1870年)の春に完成した神社は、はじめ宗良親王御社といったが、明治5年(1872年)1月23日に井伊谷宮に改称、2月12日に鎮座祭が神祇省によって行なわれた。
初め社格がなく、神官を置かず、宮内省式部寮が祭祀を執行していたが、明治6年(1873年)6月9日に白峯宮(白峯神宮)、鎌倉宮とともに官幣中社に列せられた。
昭和5年(1930年)には昭和天皇が親拝、さらに昭和58年(1983年)には当時皇太子だった今上天皇皇后両陛下が参拝されるなど、皇室とも関係の深い神社。
御祭神の父である後醍醐天皇は吉野神宮(奈良県吉野郡吉野町)に祀られている。吉野神宮も建武中興十五社の一社。
また妃である駿河姫が、同市細江町の二宮神社で祀られており、駿河姫の墓と伝わる五輪の塔もその神社の近くにある。
【ご利益】
学徳成就・合格、長寿・除災開運
和歌に秀でておられたことから「学徳成就・合格」の神様として崇められ、また73歳と、当時としては大変御長命であったため「長寿・除災開運」の守護神として信仰されています。(静岡県神社庁)
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