豊田トンド山古墳(仮称)発掘調査現地説明会
奈良県天理市豊田町の丘陵地で、巨石を積んで造られた大型の横穴式石室(全長約9.4メートル、幅約2メートル、高さ約2.6メートル)を持つ古墳が発見され(仮称「豊田トンド山古墳」)、市教委が2015年4月27日発表しました。出土した土器などから7世紀前半の直径約30メートルの円墳とみられ、専門家は有力豪族である物部氏の墓である可能性が高いとみているようです。毎日新聞が報じています。5月2日には現地説明会が行われます。画像は天理市の現地説明会案内ページ(出典:天理市)。

古墳時代後期ということもあり、規模はそれほどではないですが、立地条件や使われている石の規模などから、当地を支配下に置いていた物部氏の有力者が被葬者の可能性があり、注目されます。

市教委によれば、豊田トンド山古墳(仮称)。JR・近鉄天理駅より徒歩30分(約2キロ)、奈良交通バス「石上神宮前」バス停より徒歩15分(約1.2キロ)とのこと。現地説明会は5月2日午後1時-午後3時半。お問い合わせは市教委文化財課まで、電話:0743-65-5720。詳細はこちらからも。

現地説明会のパンフレットもダウンロードできます。

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