日本遺産(平成27年度)
相良700年が生んだ保守と進取の文化 ~ 日本でもっとも豊かな隠れ里― 人吉球磨 ~
代表自治体:人吉市(熊本県)
関連自治体:人吉市・錦町・あさぎり町・多良木町・湯前町・水上村・相良村・五 木村・山江村・球磨村(熊本県)

人吉球磨の領主相良氏は、人吉城に居城し、急峻な九州山地に囲まれた地の利を生かして外敵の侵入を拒み、日本史上稀な「相良700年」と称される長きにわたる統治を行った。

その中で領主から民衆までが一体となったまちづくりの精神が形成され、社寺や仏像群、神楽等をともに信仰し、楽しみ、守る文化が育まれた。

同時に進取の精神をもってしたたかに外来の文化を吸収し、独自の食文化や遊戯、交通網が整えられた。

保守と進取、双方の精神から昇華された文化の証が集中して現存している地域は他になく、日本文化の縮図を今に見ることができる地域であり、司馬遼太郎はこの地を「日本でもっとも豊かな隠れ里」と記している。
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【関連サイト】
人吉球磨地域が「日本遺産」に認定されました - 熊本県
相良700年が生んだ保守と進取の文化~日本でもっとも豊かな隠れ里―人吉球磨~(PDF)

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