日本遺産(平成27年度)
加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡 -人、技、心-
代表自治体:高岡市(富山県)
関連自治体:高岡市(富山県)

高岡は商工業で発展し、町民によって文化が興り受け継がれてきた都市である。

高岡城が廃城となり、繁栄が危ぶまれたところで加賀藩は商工本位の町への転換政策を実施し、浮足立つ町民に活を入れた。

鋳物や漆工などの独自生産力を高める一方、穀倉地帯を控え、米などの物資を運ぶ良港を持ち、米や綿、肥料などの取引拠点として高岡は「加賀藩の台所」と呼ばれる程の隆盛を極める。

加賀二代藩主前田利長の菩提寺として建立された瑞龍寺の、現在は国宝に指定されている建造物などはその一例である。

町民は、重伝建地区山町筋を巡行する高岡御車山(重要無形民俗文化財)などに代表される固有の祭礼など、地域にその富を還元し、町民自身が担う文化を形成した。

純然たる町民の町として発展し続け、現在でも町割り、街道筋、町並み、生業や伝統行事などに、高岡町民の歩みが色濃く残されている。

なお、類似のものとして、「前田家城下町の遺産」(2007年)として、美しい日本の歴史的風土100選の一つにも選ばれている。
03
【関連サイト】
加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡 -人、技、心- - 高岡市、PDFパンフレット
加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡 -人、技、心- - PDFレポート、構成文化財など

【関連記事】
重要無形民俗文化財「高岡御車山祭の御車山行事」 - 前田利長が起源
高岡関野神社 - 日本遺産の御車山祭で有名な、式内論社や高岡城鎮守を合祀した関野三社
日本遺産(平成27年度) - 第一回目に認定された全18件を一挙公開 「女性」重視?