幡ヶ谷の総鎮守、ヤマトタケル勧請の江戸七氷川の一社
[住所]東京都渋谷区本町5-16-2
[電話]03-3377-4828

氷川神社(ひかわじんじゃ)は、東京都渋谷区にある神社。近代社格では村社。かっては旧幡ヶ谷村の総鎮守、現在では幡ヶ谷地域の氏神様として尊崇されている。「幡ヶ谷のお氷川様」、渋谷氷川神社、幡ヶ谷氷川神社ともいわれる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は素戔嗚尊、相殿神は豊受比売命奇稲田姫命

慶長10年(1605年)に記された「氷川大明神豊泉寺縁起」によると、第12代景行天皇の御代の皇子の日本武尊東征の時、当地に素盞鳴尊を勧請したとある。永禄年間(1558年-1569年)の後北条氏の文書にも記載がある。別当寺は荘厳寺だった。

神社は周囲より一段高い土地に立地されていて、境内の広さは728坪。参道は前の道路に面して石の鳥居と幅9尺11段の石階があり、それを上れば神殿正面につづく石畳に出る。また神社の南西にも道路からの石の鳥居と坂道参道があり、これを上がっても石畳に出る。

神殿は昭和20年(1945年)の戦災で一度焼失したあと、戦後の昭和31年(1956年)に再建されたもので、本殿、祝詞殿、拝殿などをふくむ総建坪39坪余の総檜木造銅板葺神明造り。

大祭は秋の9月24日。現在でもその前日と大祭の日には神社で神楽が奉納され、境内と周辺道路には多くの露店が出てにぎわう。また幡ヶ谷地域の各地区ではお神酒所が作られ、御輿が出て町内を巡り、太鼓を載せた山車が神社までを往復する。

なお、当社は『望海毎談』(著者不明。元文・明和年間(1736-72年))にある「上水のはたなる萬年寺山の社」とある神社の可能性があり、その場合、江戸七氷川の一つとなる。

当社の呼称の一つとされる渋谷氷川神社は、同名神社が渋谷区東にあり、別の神社。

【ご利益】
スサノヲに基づく厄除け。氷川神社としては比較的珍しくトヨウケビメノカミが鎮座しており、食物神、五穀豊穣、財運。氷川神社のスサノヲとクシナダといえば、縁結び、良縁。
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