若宮神社（わかみやじんじゃ）は、三重県度会郡大紀町滝原にある神社。

伊勢の神宮（伊勢神宮）、神宮125社の一社で、皇大神宮（内宮）別宮の瀧原宮の所管社の一社。瀧原宮所管社3社のうち第1位。伊勢神宮125社めぐりの中で滝原めぐりの一社。

瀧原宮の境内にある。別名は天若宮。同じく瀧原宮の境内にあるものに、内宮別宮である瀧原竝宮、瀧原宮所管社である長由介神社、川島神社がある。

瀧原宮本宮の右側（東側）の一段高くなったところに鎮座する。瀧原宮境内の神社は、瀧原宮、瀧原竝宮、若宮神社、長由介神社、川島神社の順に参拝するのが習わし。

当社は南向きに鎮座し、社殿の左手に御船倉（みふなくら）が並ぶ。御船倉は倭姫命が使用した御船が納められているとされる。

『神宮要綱』によれば、正殿は神明造の萱葺であり、一重の瑞垣と瑞垣御門を有し、一基の神明鳥居が建つ。

御祭神は若宮神（わかみやのかみ）。滝原ゆかりの水神とされる。別の説では水分神（みくまりのかみ）とする。

『大宮町史』では祭神不明とし、補注で神宮司庁発行の『お伊勢まいり』では「若宮の神」としている、と解説している。

創建は不詳。安貞2年（1228年）の『内宮遷宮記』に記述がある。

それ以前の建久3年（1192年）の『皇太神宮年中行事』6月23日条に、祭使が並宮（瀧原竝宮）を参拝した後、河島、長由介、天若宮を参拝した旨が記述されているが、これは荒木田氏経が寛正5年（1464年）に加筆したもの。

寛文2年（1662年）より、長由介神社とともに江戸幕府による神宮式年遷宮の対象となる。

また明治22年（1889年）以降は神宮司庁の造営となる。明治42年（1909年）11月に建て替えられている。

【ご利益】
滝原ゆかりの水神、ヤマトヒメ乗船の船を納めていることを考えれば、水上交通、水運

瀧原宮所管社
・序列1位 若宮神社 （度会郡大紀町）
・序列2位 長由介神社 （度会郡大紀町）
・序列3位 川島神社 （度会郡大紀町）

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