・所在地:大分県杵築市大字日野字黒川

・時 期:~3世紀
・時 代:旧石器時代~古墳時代初期
・形 状:-
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
くろごういせき。平成26年10月3-7日に埋蔵文化財の試掘を行った結果、弥生土器や小型の土坑が見つかり、遺跡として認定を受けた。平成27年1月から本調査を開始。

旧石器時代の石器、縄文時代~弥生・古墳時代の土器や石器が3000点以上出土、石器の出土量としては大分県でも屈指。

旧跡時代(2万5000年前)では、サヌカイトや流紋岩の今峠型ナイフ形石器(九州最大級=日本最大級)、三稜尖頭器と呼ばれる槍の穂先や、削器と呼ばれる木や骨などの切ったり削ったりする道具が見つかっている。

縄文時代では、縄文後期(4000-5000年前)の土器片、姫路までとれる黒曜石の鏃の穂先(石鏃)、狩猟された動物たちを料理する包丁の役割の石匙、木や骨を削る削器などが見つかっている。

弥生時代のものとしては、甕や壷などの土器、姫路までとれる黒曜石で作った鏃の穂先、稲の穂首を刈り取るための石包丁(大分県内最大)、木を切る大形の石斧(打製石斧)などがまとまって検出、竪穴状遺構、柱穴、貯蔵穴も出土した。

古墳時代の初め頃と考えられる竪穴住居跡のようなものも見つかっている。旧石器時代、縄文時代、弥生時代の三つの時代にわたって、多くの石器が作られた県内でも珍しい遺跡で、弥生時代の2000点を超える石器が出土している県内屈指の遺跡。

【関連サイト】
黒川遺跡の概要 - 杵築市

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