神宮125社、外宮・所管社 最盛期は200座、現在は1所で祀る
[住所]三重県伊勢市豊川町
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四至神(みやのめぐりのかみ)は、三重県伊勢市豊川町にある神社。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、豊受大神宮(外宮)の所管社の一社。外宮所管社4社の第2位。伊勢神宮125社めぐりの中で外宮めぐりの一社。外宮の宮域内にある。

皇大神宮(内宮)の所管社にも伊勢市宇治館町の内宮域内に四至神という同名の神社があり、当社と同じ神を祀る。

御祭神は社名と同じく四至神(みやのめぐりのかみ)。神域(宮域)の守護神。四至、すなわち神域の四方の境界を守護する神である。

当社は御祭神に対して祭儀を奉る祭壇であり、社殿を持たない。磐座祭祀の形態を残している。

当社は、外宮神域の九丈殿と五丈殿の建つ大庭(おおば)に鎮座する。九丈殿の南に一段高い石段があり、その上に榊(さかき)が1本だけ立つという簡素なたたずまい。

榊の根元には特徴的な形をした石が据えられているため、石を拝む参拝者もいるが、これは誤り。

『延暦儀式帳』に宮廻神(みやのめぐりのかみ)200余座を年に3度祭る旨が記されているのが最古の記録であるが、祭祀をどこで執り行ったのかは分かっていない。

中世には複数の古文書に四至の神が44座あり、宮中で祭ると記されているが、やはり「宮中」の具体的な場所は不明。

近世になると「廻神16座」と称し、16所の石段の前で2月と10月の最初の午の日に榊や御幣を立てて祭り、大晦日にも花榊を立て、供物を奉ったと記録されている。

しかし、外宮境内には摂末社の遥拝所として石積みが多数築かれるようになり、四至神の鎮座地の石積みなのか、遥拝所の石積みなのか区別が付かなくなった。

明治初期に境内のすべての石積みの整理が行われた。

しかし、由緒ある四至神の祭祀を絶やすわけにはいかないことから、明治4年(1871年)に九丈殿で祭儀を行い、16所の四至神のうちの1所であった九丈殿前の石段を祭場として定めた。

以降は年に5回、奉幣の儀が捧げられる。

同じく外宮の境内や域内にあるものに、外宮別宮の多賀宮土宮風宮、外宮摂社の度会国御神社度会大国玉比賣神社山末神社、外宮末社の伊我理神社井中神社大津神社、外宮所管社の御酒殿神上御井神社下御井神社がある。

【ご利益】
神域の守護神

豊受大神宮(外宮)所管社
序列1 御酒殿神 (伊勢市豊川町)
序列2 四至神 (伊勢市豊川町)
序列3 上御井神社 (伊勢市豊川町)
序列4 下御井神社 (伊勢市豊川町)

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