常設展「堺 -仁徳陵と自由都市-」 - 堺市博物館
大阪府の堺市博物館(堺区)で上映している百舌鳥古墳群シアターの第二弾作品となる新作映像ソフトが完成し、2015年4月21日から公開されると言います。仁徳天皇陵古墳の石室内部に足を踏み入れているかのようなバーチャル・リアリティー(VR、仮想現実)作品となるようです。平成29年の世界文化遺産登録に向けて、今夏の国内推薦を目指す「百舌鳥・古市古墳群」への理解拡大に役立てると言います。産経新聞が報じています。画像は堺市博物館の常設展の紹介ページ(出典:堺市博物館)。

仁徳天皇陵古墳、大仙陵古墳は世界最大の陵域面積を誇る、日本最大の前方後円墳。第十六代仁徳天皇が被葬者だとされています。第一弾作品は、こうした本古墳の規模の上で、エジプト・ギザのピラミッドや中国の秦の始皇帝陵と比較するものでした。

第二弾となる今回は、古墳内部を知りたいというニーズに応え、制作されたものだそうです。宮内庁による治定陵のため、学術調査が行えない古墳ですが、明治初期に前方部で大王ゆかりの人物を埋葬したとみられる石室が発見されました。

その際、内部にあった長持形石棺や甲冑などは詳細な寸法と色付けした絵図で残されており、今回はその少ないながら貴重な情報をもとに、コンピューターグラフィックス(CG)により、推定を交えて石室や石棺、副葬品を復元。

公開が非常に楽しみです。堺市博物館については、こちらから。

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