神宮125社、外宮・摂社 序列14位の五穀豊穣を司る女神を祀る
[住所]三重県伊勢市御薗町高向字南世古2653
[電話]-

宇須乃野神社(うすののじんじゃ)は、三重県伊勢市御薗町にある神社。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、豊受大神宮(外宮)の摂社の一社。外宮摂社16社の第14位。伊勢神宮125社めぐりの中で外宮めぐりの一社。

『延喜式神名帳』にある「宇須乃野神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。

御薗町高向のほぼ中央、住宅街の中にある。近鉄宮町駅東口から高向の集落に向かって進むと二つの森が現れ、左側にあるのが高向大社、右側にあるのが当社である。

外宮の末社である縣神社が同座している。

境内を覆う大きなクスノキは当社を象徴する木であり、樹齢はおよそ1000年と伝えられる。

社殿は神明造の板葺で、玉垣に囲まれている。神明鳥居を有する。賽銭箱は置かれていない。境内の面積は1101平方メートル。

社名の「宇須乃野」は鎮座地周辺の山田原を構成する原野の一つ「宇須野」にちなむ。

御祭神は宇須乃女命(うすのめのみこと)。五穀豊穣の神。

『神名秘書』では「五穀霊神」、『伊勢度会郡高向郷高向村高向神社記』では「御神霊二座宇賀能美多麻神亦宇賀能賣神是也。」、『神名帳再考』では「一名草野姫命」とする。

草野姫命であれば、やはり外宮摂社である清野井庭神社の御祭神でもある。

『止由気宮儀式帳』には「高河原社」として記載がある。

『伊勢度会郡高向郷高向村高向神社記』によると、理由は不明であるが、数度に渡って社殿が大破し、高向大社を方角の基準として再建したという。

その後祭祀が行われなくなり、近世には社地不明となるが、寛文3年(1663年)に現社地で再興された。

社殿は明治44年(1911年)3月に建て替えが行われた。昭和33年(1958年)10月にも造り替えが行われ、昭和57年(1982年)11月12日に大修繕が施された。

祈年祭(2月20日)、月次祭(6月20日・12月20日)、神嘗祭(10月20日)、新嘗祭(11月26日)は、禰宜、宮掌、出仕が巡回祭典の形で境内にて祭祀が執行される。

歳旦祭(1月1日)、元始祭(1月3日)、建国記念祭(2月11日)、風日祈祭(5月14日・8月14日)、天長祭(12月23日)は遥祀を行う。

宮町駅または山田上口駅を拠点として神宮125社めぐりを行う場合、当社へ最初に参拝する人が多いという。

【ご利益】
五穀豊穣の女神

豊受大神宮(外宮)摂社
序列1 草奈伎神社 (伊勢市常磐)
序列2 大間国生神社 (伊勢市常磐)
序列3 度会国御神社 (伊勢市豊川町)
序列4 度会大国玉比賣神社 (伊勢市豊川町)
序列5 田上大水神社 (伊勢市藤里町)
序列6 田上大水御前神社 (伊勢市藤里町)
序列7 志等美神社 (伊勢市辻久留)
序列8 大河内神社 (伊勢市辻久留)
序列9 清野井庭神社 (伊勢市常磐)
序列10 高河原神社 (伊勢市宮後)
序列11 河原神社 (伊勢市御薗町)
序列12 河原淵神社 (伊勢市船江)
序列13 山末神社 (伊勢市豊川町)
序列14 宇須乃野神社 (伊勢市御薗町)
序列15 御食神社 (伊勢市神社港)
序列16 小俣神社 (伊勢市小俣町)

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