伊勢の神宮、外宮の摂末社三社が宮域内にある地域の氏神
[住所]三重県伊勢市辻久留1-13
[電話]0596-24-2050

上社(かみのやしろ)は、三重県伊勢市辻久留にある神社。地域の氏神であり、中島・辻久留・二俣・浦口の四地域が氏子となっている。社宝は獅子頭1頭と享保6年(1721年)寄進の太刀1振の二点。

伊勢の神宮
(伊勢神宮)の豊受大神(外宮)の摂末社である志等美神社(摂社)、大河内神社(摂社)、打懸神社(末社)、つまり伊勢の神宮125社のうちの三社が宮域内にある。

伊勢神宮、その125社は通常、神階を有しないものの、この三社は例外的に有している。

境内には稲荷神社、菅原道真を祀る上天神、伊勢津彦大神・伊勢津姫大神を祀る櫛玉宮のほか、他の神社の遥拝所などがある。

御祭神は、志等美・大河内両神社の御祭神である久久能智神大山祗神と、埴安神宇迦之御魂神の四柱を当初から祀り、宇迦之御魂神四座、菅原道真天忍漁人命誉田別命、不詳二座の九柱を合祀している。

外宮摂末社の三社は、戦国時代になると建て替えが行われなくなり荒れるに任せていたが、後代に地元の住民が産土神として崇めるようになった。

産土神となったこの神社(現在の上社)は、永正16年(1519年)9月の記録では「二俣社」、大永6年(1526年)12月の記録では「二俣八王子社」、天文6年(1537年)11月の記録では「牛頭社」とある。

明治3年(1870年)10月、「牛頭社」の名前が仏教風であるとの理由で現社名「上社」に改称。明治16年(1883年)、当社を含む外宮摂末社の三社が旧社地である上社の境内に復した。

1月15日の御頭神事と7月15日の例祭がある。

珍しい神社名だが、「かみやしろ」と読めば、愛知県名古屋市の地名になる。

「かみしゃ」と読めば、諏訪大社(長野県諏訪地方)の上社や、若狭彦神社(福井県小浜市)、丹生川上神社上社(奈良県吉野郡川上村迫)などを指す。

同じく「かみやしろ」と読むものに、外宮の摂社・河原淵神社が宮域にある船江上社(ふなえかみのやしろ)がある。

【ご利益】
地域の守護神
上社(伊勢市辻久留) - 伊勢の神宮、外宮の摂末社三社が宮域内にある地域の氏神
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