神宮125社、内宮・摂社 スサノヲの娘、宗像三女神を祀る海岸守護
[住所]三重県伊勢市二見町松下字鳥取1687-2
[電話]-

粟皇子神社(あわみこじんじゃ)は、三重県伊勢市二見町松下にある神社。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第19位。伊勢神宮125社めぐりの中で二見めぐりの一社。

『延喜式神名帳』にある「粟皇子神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。

池の浦海水浴場に近接し、伊勢の神宮を構成する125社のうち最も海岸に近い地にある。社地の面積は4畝7歩(約419.8平方メートル)。

御祭神は須佐乃乎命御玉道主命(すさのおのみことのみたまのみちぬしのみこと)。

天照大御神須佐乃乎命との誓約によって誕生した女神、つまり宗像三女神タキリビメイチキシマヒメタギツヒメ )のことで、海岸鎮守の神。別名を淡海子神(あわみこのかみ)。

『倭姫命世記』によれば、倭姫命が志摩国を巡幸した帰路にて池の浦に達し、そこで御贄を奉った神に淡海子神と名付け、当社を定めたという。

当初、池の浦に浮かぶ中之島に鎮座していたが、祭祀が断絶し、元禄5年(1692年)の再興時に中之島を望む鳥取海岸に移動。正徳2年(1712年)、高波で被害を受けたため、現社地に移転した。

社殿は1908年(明治41年)4月に建て替えが行われた。

宗像三女神であれば、宗像大社(福岡県宗像市)、厳島神社(広島県廿日市市)、宇佐神宮(大分県宇佐市)などが有名だが、須佐乃乎命御玉道主命の神名はそれらには見られない。

【ご利益】
海岸鎮守の神。波除、海上交通

皇大神宮(内宮)摂社
序列1 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
序列2 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
序列3 園相神社 (伊勢市津村町)
序列4 鴨神社 (度会郡玉城町)
序列5 田乃家神社 (度会郡玉城町)
序列6 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
序列7 蚊野神社 (度会郡玉城町)
序列8 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
序列9 湯田神社 (伊勢市小俣町)
序列10 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列11 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列12 朽羅神社 (度会郡玉城町)
序列13 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
序列14 津長神社 (伊勢市宇治)
序列15 堅田神社 (伊勢市二見町)
序列16 大水神社 (伊勢市宇治)
序列17 江神社 (伊勢市二見町)
序列18 神前神社 (伊勢市二見町)
序列19 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
序列20 川原神社 (伊勢市佐八町)
序列21 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
序列22 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
序列23 棒原神社 (度会郡玉城町)
序列24 御船神社 (多気郡多気町)
序列25 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
序列26 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
序列27 多岐原神社 (度会郡大紀町)

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