神宮125社、内宮・摂社 序列20位の川の神としてのツクヨミを祀る神社
[住所]三重県伊勢市佐八町字泉水1559
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川原神社(かわらじんじゃ)は、三重県伊勢市佐八町にある神社。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第20位。伊勢神宮125社めぐりの中で宮川めぐりの一社。

『延喜式神名帳』にある「川原神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。

鎮座地の地名「佐八」は、「沢地」の意味で、宮川の沢があったことを示す。また佐八から内宮へ稲を供進したとする記録もある。

社名は『皇大神宮儀式帳』に「河原神社」とあるほか、「川原社」とも。地域住民からは「センズイ」(川水、泉水)、「オダゴ」「ヤグラ」と呼ばれていたという。

社地の面積は3219平方メートル。境内は木漏れ日が降り注ぎ、鳥の声や川のせせらぎの聞こえる静寂な空間が形成されている。ヒノキ、クスノキ、カシ、タブノキ、タラヨウなどの樹木が生い茂る。

御祭神は月読尊御魂(つきよみのみことのみたま)。一般に月の神とされるが、月と水は関係が深いとされ、当社御祭神としての月読尊御魂は川の神とされる。

御祭神が月読尊と関係するものに、内宮の別宮・月讀宮月讀荒御魂宮、外宮の別宮である月夜見宮、外宮の摂社である高河原神社がある。

倭姫命がここで大若子命(おおわかこのみこと)に出迎えられ、船で宮川を下ったという。倭姫命により定めれた神社の一社。

『大神宮式』によれば宮司の修理にあずかる神社の一社とされ、祈年祭や神嘗祭には幣帛を分与されたが、戦国時代に祭祀が断絶し、社地は荒廃した。またそれまで任命されていた祝部も途絶えた。

寛文3年(1663年)、河邊精長が佐八に再興した。9月9日に社殿が建てられ、12月12日遷御が行われた。また、この時に祝部を務めていた旧家を探し求めて、祝部に採用した。

再興時には地域での伝承や地名を参考としたが、現在の伊勢市内の竹ヶ鼻町にある竹鼻神社や船江の河原淵神社が旧社地であったのではないかとする説もある。

元禄7年(1694年)3月29日に神遷が行われて以降、社地の移動はない。

社殿は明治41年(1908年)11月に建て替えが行われた。以降も昭和35年(1960年)5月に造り替えられ、昭和58年(1983年)9月に修繕がなされた。

祈年祭・月次祭(6月と12月)・神嘗祭・新嘗祭と臨時祭の折には神職が社前に御饌・幣帛を奉り、歳旦祭などは内宮の五丈殿で遥祀を行う。

【ご利益】
川の神。伝承に従えば、治水や水運

皇大神宮(内宮)摂社
序列1 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
序列2 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
序列3 園相神社 (伊勢市津村町)
序列4 鴨神社 (度会郡玉城町)
序列5 田乃家神社 (度会郡玉城町)
序列6 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
序列7 蚊野神社 (度会郡玉城町)
序列8 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
序列9 湯田神社 (伊勢市小俣町)
序列10 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列11 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列12 朽羅神社 (度会郡玉城町)
序列13 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
序列14 津長神社 (伊勢市宇治)
序列15 堅田神社 (伊勢市二見町)
序列16 大水神社 (伊勢市宇治)
序列17 江神社 (伊勢市二見町)
序列18 神前神社 (伊勢市二見町)
序列19 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
序列20 川原神社 (伊勢市佐八町)
序列21 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
序列22 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
序列23 棒原神社 (度会郡玉城町)
序列24 御船神社 (多気郡多気町)
序列25 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
序列26 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
序列27 多岐原神社 (度会郡大紀町)

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