神宮125社、内宮・摂社 往時は五十鈴川の岸辺で重大な祭祀が斎行された神社
[住所]三重県伊勢市宇治今在家町字柏崎153-1
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津長神社(つながじんじゃ)は、三重県伊勢市宇治今在家町にある神社。
伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第14位。伊勢神宮125社めぐりの中で内宮めぐりの一社。
『延喜式神名帳』にある「津長大水神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。
五十鈴川西岸、宇治橋と対面する鼓ヶ岳の山麓、正前の森に鎮座する。内宮の末社である新川神社、石井神社が同座している。
当社から20メートル先には内宮の所管社である饗土橋姫神社が、50メートル先には内宮摂末社の大水神社、川相神社、熊淵神社があり、付近に7社が固まっている。
また神宮文庫の前身である旧林崎文庫もある。
三社が同座している社殿は、神明造板葺の社殿は南西の方角を向いており、一重の玉垣に囲まれている。賽銭箱は置かれていない。社地の面積は379.94坪(1256平方メートル)。
かつて社頭に藤の木があり、「大力の子を授かる」という民間信仰があったという、昭和8年(1933年)の記録があるが、藤の木は1933年時点ですでに無くなっていたという。
御祭神は栖長比売命(すながひめのみこと)。水神である。大水上命(おおみなかみのみこと)の子であるという。
大水上命の御魂とされる御裳乃須蘇比売命は、内宮末社の那自賣神社で祀られている。
『倭姫命世記』によれば、第11代垂仁天皇26年の創建。古くは地名を「津長原」と言い、五十鈴川を遡上してきた船の船着き場があった。倭姫命もここで上陸したと伝えられる。
中世以後、祭祀が断絶し、寛文3年(1664年)12月21日に遷御の儀を行い再興された。
再興した大宮司の河邊精長(大中臣精長)は『倭姫命世記』の記述に従い、古代の船着き場であったであろう江戸時代当時の河原に比定した。
ただし、旧饗土橋姫神社鎮座地(宇治橋前のロータリー)近傍にあった「川端屋」という商家があり、その裏屋敷にあった石積が旧社地であったとする説もあった。
明治4年(1871年/1872年)、当社に新川神社、石井神社を同座させた。
明治12年(1879年)の『伊勢国度会郡 神社明細帳』によれば、新川神社、石井神社は元来別の場所に鎮座していたが、中絶したため、当社と同座することにしたとしている。
社殿は大正5年(1916年)と昭和31年(1956年)3月に造り替えられ、昭和52年(1977年)に大修繕が施された。
巡回祭典の形で祈年祭(2月)、月次祭(6月・12月)、神嘗祭(10月)、新嘗祭(11月)の際は社殿の前で祭祀が行われ、歳旦祭(1月)、元始祭(1月)、建国記念祭(2月11日)、風日祈祭(5月・8月)、天長祭(12月23日)は遥祀に催行する。
【ご利益】
子授かり、特に元気な子
皇大神宮(内宮)摂社
・序列1位 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
・序列2位 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
・序列3位 園相神社 (伊勢市津村町)
・序列4位 鴨神社 (度会郡玉城町)
・序列5位 田乃家神社 (度会郡玉城町)
・序列6位 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
・序列7位 蚊野神社 (度会郡玉城町)
・序列8位 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
・序列9位 湯田神社 (伊勢市小俣町)
・序列10位 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列11位 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列12位 朽羅神社 (度会郡玉城町)
・序列13位 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
・序列14位 津長神社 (伊勢市宇治)
・序列15位 堅田神社 (伊勢市二見町)
・序列16位 大水神社 (伊勢市宇治)
・序列17位 江神社 (伊勢市二見町)
・序列18位 神前神社 (伊勢市二見町)
・序列19位 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
・序列20位 川原神社 (伊勢市佐八町)
・序列21位 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
・序列22位 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
・序列23位 棒原神社 (度会郡玉城町)
・序列24位 御船神社 (多気郡多気町)
・序列25位 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
・序列26位 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
・序列27位 多岐原神社 (度会郡大紀町)
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津長神社(つながじんじゃ)は、三重県伊勢市宇治今在家町にある神社。
伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第14位。伊勢神宮125社めぐりの中で内宮めぐりの一社。
『延喜式神名帳』にある「津長大水神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。
五十鈴川西岸、宇治橋と対面する鼓ヶ岳の山麓、正前の森に鎮座する。内宮の末社である新川神社、石井神社が同座している。
当社から20メートル先には内宮の所管社である饗土橋姫神社が、50メートル先には内宮摂末社の大水神社、川相神社、熊淵神社があり、付近に7社が固まっている。
また神宮文庫の前身である旧林崎文庫もある。
三社が同座している社殿は、神明造板葺の社殿は南西の方角を向いており、一重の玉垣に囲まれている。賽銭箱は置かれていない。社地の面積は379.94坪(1256平方メートル)。
かつて社頭に藤の木があり、「大力の子を授かる」という民間信仰があったという、昭和8年(1933年)の記録があるが、藤の木は1933年時点ですでに無くなっていたという。
御祭神は栖長比売命(すながひめのみこと)。水神である。大水上命(おおみなかみのみこと)の子であるという。
大水上命の御魂とされる御裳乃須蘇比売命は、内宮末社の那自賣神社で祀られている。
『倭姫命世記』によれば、第11代垂仁天皇26年の創建。古くは地名を「津長原」と言い、五十鈴川を遡上してきた船の船着き場があった。倭姫命もここで上陸したと伝えられる。
倭姫命は、御船に乗り、御膳御贄処を定めた。(中略)還り幸行して御船を泊めた処を、津長原つながはらとなづけ、津長社を定められた。『皇大神宮儀式帳』によれば、社地は3町(約3ヘクタール)と現今に比べて極めて広く、往時の社地は五十鈴川の岸辺に近く、現今よりも重大な祭祀が捧げられていたと考えられている。
中世以後、祭祀が断絶し、寛文3年(1664年)12月21日に遷御の儀を行い再興された。
再興した大宮司の河邊精長(大中臣精長)は『倭姫命世記』の記述に従い、古代の船着き場であったであろう江戸時代当時の河原に比定した。
ただし、旧饗土橋姫神社鎮座地(宇治橋前のロータリー)近傍にあった「川端屋」という商家があり、その裏屋敷にあった石積が旧社地であったとする説もあった。
明治4年(1871年/1872年)、当社に新川神社、石井神社を同座させた。
明治12年(1879年)の『伊勢国度会郡 神社明細帳』によれば、新川神社、石井神社は元来別の場所に鎮座していたが、中絶したため、当社と同座することにしたとしている。
社殿は大正5年(1916年)と昭和31年(1956年)3月に造り替えられ、昭和52年(1977年)に大修繕が施された。
巡回祭典の形で祈年祭(2月)、月次祭(6月・12月)、神嘗祭(10月)、新嘗祭(11月)の際は社殿の前で祭祀が行われ、歳旦祭(1月)、元始祭(1月)、建国記念祭(2月11日)、風日祈祭(5月・8月)、天長祭(12月23日)は遥祀に催行する。
【ご利益】
子授かり、特に元気な子

皇大神宮(内宮)摂社
・序列1位 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
・序列2位 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
・序列3位 園相神社 (伊勢市津村町)
・序列4位 鴨神社 (度会郡玉城町)
・序列5位 田乃家神社 (度会郡玉城町)
・序列6位 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
・序列7位 蚊野神社 (度会郡玉城町)
・序列8位 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
・序列9位 湯田神社 (伊勢市小俣町)
・序列10位 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列11位 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列12位 朽羅神社 (度会郡玉城町)
・序列13位 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
・序列14位 津長神社 (伊勢市宇治)
・序列15位 堅田神社 (伊勢市二見町)
・序列16位 大水神社 (伊勢市宇治)
・序列17位 江神社 (伊勢市二見町)
・序列18位 神前神社 (伊勢市二見町)
・序列19位 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
・序列20位 川原神社 (伊勢市佐八町)
・序列21位 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
・序列22位 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
・序列23位 棒原神社 (度会郡玉城町)
・序列24位 御船神社 (多気郡多気町)
・序列25位 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
・序列26位 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
・序列27位 多岐原神社 (度会郡大紀町)
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