神宮125社、内宮・末社 序列13位の、元伊勢の一社にも比せられる神社
[住所]三重県伊勢市中村町字西垣外918番地
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那自賣神社(なじめじんじゃ)は、三重県伊勢市中村町にある神社。皇大神宮(内宮)の摂社・宇治山田神社に同座する。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、内宮の末社の一社。内宮末社16社の第13位。伊勢神宮125社めぐりの中で五十鈴川めぐりの一社。

同座している宇治山田神社の宮域は4反5畝(約4463平方メートル)。宇治山田神社もそうだが、当社も倭姫命が定めた神社の一社。

現在の社殿は神明造で、玉垣に囲まれている。賽銭箱は置かれていない。社殿の周囲は苔に覆われている。

御祭神は大水上御祖命(おおみなかみのみおやのみこと)、御裳乃須蘇比売命(みものすそひめのみこと)。二柱とも五十鈴川(御裳濯川)の水の守護神。

御裳乃須蘇比売命は大水上神(おおみなかみのかみ)の御魂と伝承される。牟弥乃神社の御祭神とは親子関係にあり、香川県さぬき市の大蓑彦神社の御祭神との関連が指摘される場合がある。

『倭姫命世記』にある元伊勢の一社「奈尾之根宮」(なおしねのみや)は、現在の伊勢市宇治中之切町にあったと推測されるが、当社と名前が似ており、奈尾之根宮が当社の旧社地であったのではないか、という説がある。

『宇治山田市史』では宇治中之切町の中世以前の地名が「那自賣」であり、「納米」(なうしね)の転訛だとしているが、なぜこの地が「納米」を意味する「那自賣」と名付けられたのか謎であるとしている。

明治7年(1874年)、宇治山田神社は、鴨下神社津布良神社大津神社とともにの社殿が再興されている。

【ご利益】
五十鈴川とその流域の守護神

皇大神宮(内宮)末社
序列1 鴨下神社 (度会郡玉城町)
序列2 津布良神社 (度会郡玉城町)
序列3 葭原神社 (伊勢市中村町)
序列4 小社神社 (度会郡玉城町)
序列5 許母利神社 (伊勢市二見町)
序列6 新川神社 (伊勢市宇治)
序列7 石井神社 (伊勢市宇治)
序列8 宇治乃奴鬼神社 (伊勢市楠部町)
序列9 加努弥神社 (伊勢市鹿海町)
序列10 川相神社 (伊勢市宇治)
序列11 熊淵神社 (伊勢市宇治)
序列12 荒前神社 (伊勢市二見町)
序列13 那自賣神社 (伊勢市中村町)
序列14 葦立弖神社 (伊勢市楠部町)
序列15 牟弥乃神社 (多気郡多気町)
序列16 鏡宮神社 (伊勢市朝熊町)

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