宇治乃奴鬼神社（うじのぬきじんじゃ）は、三重県伊勢市楠部町にある神社。

伊勢の神宮（伊勢神宮）、神宮125社の一社で、皇大神宮（内宮）の末社の一社。内宮末社16社の第8位。伊勢神宮125社めぐりの中で五十鈴川めぐりの一社。

内宮の摂社・大土御祖神社に同座する。大土御祖神社の境内には他に内宮の摂社である国津御祖神社（内宮の末社である葦立弖神社が同座する）がある。

旧社地は国道23号と近鉄鳥羽線の立体交差する付近、「皇女の森」と呼ばれる水田の中にある小さな森であり、「宇治乃奴鬼神社跡」の標柱がある。

現社地は大土御祖神社が鎮座する一帯で、「茶屋の森さん」と呼ばれ、東には神宮神田が広がっている。

御祭神は高水上命（たかみなかみのみこと）。大水上命（おおみなかみのみこと）の子であるとされ、灌漑用水の神。

大水上命の御魂とされる御裳乃須蘇比売命は、内宮末社の那自賣神社で祀られている。高水上命は、内宮の摂社である坂手国生神社、当社と同じ内宮の末社である小社神社、石井神社でも祀られている。

その他は大土御祖神社と同じであり、特有の詳細情報は得られず。

旧社地の名称「皇女の森」から、第21代雄略天皇の皇女で、斎宮の起源の一人、稚足姫皇女（わかたらしひめのひめみこ）、別名を栲幡皇女（たくはたのひめみこ）ともいう皇女と、その悲話との関連が指摘される場合がある。

その場合、讒言で誅殺されたという廬城部連武彦（いおきべのむらじたけひこ）と、当社御祭神の関係がうかがえるか。

【ご利益】
灌漑用水の神、農業神、農業の神

皇大神宮（内宮）末社
・序列1位 鴨下神社 （度会郡玉城町）
・序列2位 津布良神社 （度会郡玉城町）
・序列3位 葭原神社 （伊勢市中村町）
・序列4位 小社神社 （度会郡玉城町）
・序列5位 許母利神社 （伊勢市二見町）
・序列6位 新川神社 （伊勢市宇治）
・序列7位 石井神社 （伊勢市宇治）
・序列8位 宇治乃奴鬼神社 （伊勢市楠部町）
・序列9位 加努弥神社 （伊勢市鹿海町）
・序列10位 川相神社 （伊勢市宇治）
・序列11位 熊淵神社 （伊勢市宇治）
・序列12位 荒前神社 （伊勢市二見町）
・序列13位 那自賣神社 （伊勢市中村町）
・序列14位 葦立弖神社 （伊勢市楠部町）
・序列15位 牟弥乃神社 （多気郡多気町）
・序列16位 鏡宮神社 （伊勢市朝熊町）

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