神宮125社、内宮・摂社 「茶屋の森」に鎮座する序列11位の産土神
[住所]三重県伊勢市楠部町字尾崎2132
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国津御祖神社(くにつみおやじんじゃ)は、三重県伊勢市楠部町にある神社。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第11位。伊勢神宮125社めぐりの中で五十鈴川めぐりの一社。

『延喜式神名帳』にある「国津御祖神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。

内宮の摂社・大土御祖神社(内宮の末社・宇治乃奴鬼神社が同座)の境内にある。内宮の末社・葦立弖神社が同座する。

大土御祖神社なども含めた社地は「茶屋の森」と呼ばれ、平安時代より大土御祖神社と同じ地に鎮座していた。神明造板葺の社殿は南の方角を向いており、一重の玉垣に囲まれている。

御祭神は宇治比売命(うじひめのみこと)、田村比売命(たむらひめのみこと)。

二柱とも国生の神(くなりのかみ)の御子であり、産土神。国生の神の御子であることから「御子社」の別名がある。

ほかに用例は少ないものの、「一本社」「一元社」の異称も。外宮摂社である高河原神社の御祭神が国生の神であるという説がある。

倭姫命の定めた神社。『延喜式神名帳』、すなわち延長5年(927年)以前、また『皇大神宮儀式帳』にも「国津御祖社」として記載があることから、延暦23年(804年)以前から存在したことになる。

中世以後、祭祀が断絶し、寛文3年(1664年)12月22日に遷御の儀を行い再興された。

大土御祖神社の旧社地を特定が容易であったため、同じ社地の国津御祖神社も旧地に復興された。明治4年(1871年)に葦立弖神社を国津御祖神社へ同座させた。

社殿は大正3年(1914年)に造り替えられた。45年後の昭和34年(1959年)7月に建て替えられ、昭和57年(1982年)10月に大修繕が施された。

祭祀は、大土御祖神社と同じ。すなわち、巡回祭典の形で祈年祭(2月)、月次祭(6月・12月)、神嘗祭(10月)、新嘗祭(11月)の際は社殿の前で祭祀が行われ、歳旦祭(1月)、元始祭(1月)、建国記念祭(2月11日)、風日祈祭(5月・8月)、天長祭(12月23日)は遥祀を催行する。

【ご利益】
地域住人の守護神、安産

皇大神宮(内宮)摂社
序列1 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
序列2 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
序列3 園相神社 (伊勢市津村町)
序列4 鴨神社 (度会郡玉城町)
序列5 田乃家神社 (度会郡玉城町)
序列6 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
序列7 蚊野神社 (度会郡玉城町)
序列8 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
序列9 湯田神社 (伊勢市小俣町)
序列10 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列11 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列12 朽羅神社 (度会郡玉城町)
序列13 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
序列14 津長神社 (伊勢市宇治)
序列15 堅田神社 (伊勢市二見町)
序列16 大水神社 (伊勢市宇治)
序列17 江神社 (伊勢市二見町)
序列18 神前神社 (伊勢市二見町)
序列19 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
序列20 川原神社 (伊勢市佐八町)
序列21 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
序列22 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
序列23 棒原神社 (度会郡玉城町)
序列24 御船神社 (多気郡多気町)
序列25 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
序列26 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
序列27 多岐原神社 (度会郡大紀町)

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