遊古疑考 (1973年) hspace=
・刊行:1973/9/15
・著者:松本清張
・出版:新潮社

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邪馬台国論争をはじめ、飽くことなき情熱と鋭い洞察で日本古代史に挑み、史学界に波紋を呼んできた著者が、考古学上の諸成果を踏まえ、話題の高松塚古墳の築造期及び被葬者の問題や、前方後円墳、神篭石、三角縁神獣鏡など、古代史永遠の謎に、綿密な考証と独創的な推理力で迫る。清張考古学の金字塔。

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前方後円墳が、男根(前方部)が女陰(後円部)に挿入される様、つまり男女の合体をモチーフにした説、ということで楽しみにしていたが、前方後円墳が風水をもとに築造されたものの一環としての、前方後円墳性交モチーフ説。

それはそれで大変興味深かった。今に至るまで、前方後円墳の風水から見た考察というのはあまりにも少ないような気がする。

が、前方後円墳性交モチーフ説は少し想像を膨らまし過ぎのような気がする。論の流れから、前方後円墳は女陰がモチーフ、とした方がより説得力があると思われるが。
大和平野、河内平野の「前方後円」墳と、古道 - 松本清張『遊古疑考 (1973年)』