神宮125社、内宮・摂社 序列3位、歯痛にご利益がある? 造神宮使造替の一社
[住所]三重県伊勢市津村町字白木723
[電話]-
園相神社(そないじんじゃ、そのおじんじゃ)は、三重県伊勢市津村町にある神社。
伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第3位。伊勢神宮125社めぐりの中で宮川めぐりの一社。
『延喜式神名帳』にある「園相神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。
造神宮使により造替の行われる六社の一社(他は、朝熊神社、鴨神社、田乃家神社、蚊野神社、湯田神社)。
御祭神は曽奈比比古命(そないひこのみこと)、御前神(みまえのかみ)。この地域の神であり、神宮の御園の守護神。
曽奈比比古命は大水上命(おおみなかみのみこと)の子であり、園作神(そのつくりのかみ)である。
『倭姫命世記』の第11代垂仁天皇の条に、倭姫命の巡幸の途次、園作神が御園地を奉献したことにより、園相社が定められた、とある。
大水上命の御魂とされる御裳乃須蘇比売命は、内宮末社の那自賣神社で祀られている。歯痛にご利益があるという信仰がかつて存在し、全快すると萩の箸を12膳奉納するお礼参りの慣習があった。
また、伊勢湾台風を耐えたヒノキ・スギ・クロマツの大木を主体とし、サカキ・シイ・クロバイ・ヒサカキなどの常緑広葉樹、落葉広葉樹が混成した社叢が形成されている。
国津神を御祭神とする神社は正税によって建て替えが行われたが、当社を含む格式の高い六社は内宮の遷御が完了すると造神宮使によって建て替えられた。
『文永三年内宮遷宮記』に遷御が行われた記録が残されている。しかし応仁(1467年 - 1468年)の頃から造り替えが遅れ始め、やがて造り替えが行われないどころか社地すら不明となってしまった。
寛文3年(1663年)、大宮司の河邊精長(大中臣精長)は旧社地の探索を行い、『皇大神宮儀式帳』の記述「在沼木郷積良」などを参照し、度会郡積良村(現・玉城町積良)に9月22日に社殿を造営、12月9日に神遷を行って再興した。
ただし再興地は疑義が出され、元禄4年(1692年)12月23日に大中臣長春は津村を旧社地であると定め、元禄7年(1694年)3月26日に神遷を行って現社地に移転した。
1958年(昭和33年)3月に造り替えが行われ、1981年(昭和56年)4月に大修繕が施された。
古代には御前神を祀る御前社が存在していたが、文永3年(1266年)に造り替えられて以降、社殿の造り替えは行われなくなり、後に御前社は建てられなくなり、御前神は曽奈比比古命を祀る本社と同座することとなった。
三節祭(月次祭・神嘗祭)、祈年祭、新嘗祭、臨時奉幣祭の際には神職らが訪れ、社頭で祭祀を執り行う。それ以外の歳旦祭などは内宮の五丈殿で遥祀を行う。
なお日常の清掃等を行う役職として「祝部」が置かれており、神宮司庁から任命を受けた祝部が神社の奉護に当たる。
【ご利益】
歯痛快癒、転じて万病全般などか。
皇大神宮(内宮)摂社
・序列1位 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
・序列2位 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
・序列3位 園相神社 (伊勢市津村町)
・序列4位 鴨神社 (度会郡玉城町)
・序列5位 田乃家神社 (度会郡玉城町)
・序列6位 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
・序列7位 蚊野神社 (度会郡玉城町)
・序列8位 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
・序列9位 湯田神社 (伊勢市小俣町)
・序列10位 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列11位 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列12位 朽羅神社 (度会郡玉城町)
・序列13位 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
・序列14位 津長神社 (伊勢市宇治)
・序列15位 堅田神社 (伊勢市二見町)
・序列16位 大水神社 (伊勢市宇治)
・序列17位 江神社 (伊勢市二見町)
・序列18位 神前神社 (伊勢市二見町)
・序列19位 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
・序列20位 川原神社 (伊勢市佐八町)
・序列21位 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
・序列22位 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
・序列23位 棒原神社 (度会郡玉城町)
・序列24位 御船神社 (多気郡多気町)
・序列25位 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
・序列26位 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
・序列27位 多岐原神社 (度会郡大紀町)
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園相神社(そないじんじゃ、そのおじんじゃ)は、三重県伊勢市津村町にある神社。
伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第3位。伊勢神宮125社めぐりの中で宮川めぐりの一社。
『延喜式神名帳』にある「園相神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。
造神宮使により造替の行われる六社の一社(他は、朝熊神社、鴨神社、田乃家神社、蚊野神社、湯田神社)。
御祭神は曽奈比比古命(そないひこのみこと)、御前神(みまえのかみ)。この地域の神であり、神宮の御園の守護神。
曽奈比比古命は大水上命(おおみなかみのみこと)の子であり、園作神(そのつくりのかみ)である。
『倭姫命世記』の第11代垂仁天皇の条に、倭姫命の巡幸の途次、園作神が御園地を奉献したことにより、園相社が定められた、とある。
大水上命の御魂とされる御裳乃須蘇比売命は、内宮末社の那自賣神社で祀られている。歯痛にご利益があるという信仰がかつて存在し、全快すると萩の箸を12膳奉納するお礼参りの慣習があった。
また、伊勢湾台風を耐えたヒノキ・スギ・クロマツの大木を主体とし、サカキ・シイ・クロバイ・ヒサカキなどの常緑広葉樹、落葉広葉樹が混成した社叢が形成されている。
国津神を御祭神とする神社は正税によって建て替えが行われたが、当社を含む格式の高い六社は内宮の遷御が完了すると造神宮使によって建て替えられた。
『文永三年内宮遷宮記』に遷御が行われた記録が残されている。しかし応仁(1467年 - 1468年)の頃から造り替えが遅れ始め、やがて造り替えが行われないどころか社地すら不明となってしまった。
寛文3年(1663年)、大宮司の河邊精長(大中臣精長)は旧社地の探索を行い、『皇大神宮儀式帳』の記述「在沼木郷積良」などを参照し、度会郡積良村(現・玉城町積良)に9月22日に社殿を造営、12月9日に神遷を行って再興した。
ただし再興地は疑義が出され、元禄4年(1692年)12月23日に大中臣長春は津村を旧社地であると定め、元禄7年(1694年)3月26日に神遷を行って現社地に移転した。
1958年(昭和33年)3月に造り替えが行われ、1981年(昭和56年)4月に大修繕が施された。
古代には御前神を祀る御前社が存在していたが、文永3年(1266年)に造り替えられて以降、社殿の造り替えは行われなくなり、後に御前社は建てられなくなり、御前神は曽奈比比古命を祀る本社と同座することとなった。
三節祭(月次祭・神嘗祭)、祈年祭、新嘗祭、臨時奉幣祭の際には神職らが訪れ、社頭で祭祀を執り行う。それ以外の歳旦祭などは内宮の五丈殿で遥祀を行う。
なお日常の清掃等を行う役職として「祝部」が置かれており、神宮司庁から任命を受けた祝部が神社の奉護に当たる。
【ご利益】
歯痛快癒、転じて万病全般などか。
皇大神宮(内宮)摂社
・序列1位 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
・序列2位 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
・序列3位 園相神社 (伊勢市津村町)
・序列4位 鴨神社 (度会郡玉城町)
・序列5位 田乃家神社 (度会郡玉城町)
・序列6位 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
・序列7位 蚊野神社 (度会郡玉城町)
・序列8位 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
・序列9位 湯田神社 (伊勢市小俣町)
・序列10位 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列11位 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
・序列12位 朽羅神社 (度会郡玉城町)
・序列13位 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
・序列14位 津長神社 (伊勢市宇治)
・序列15位 堅田神社 (伊勢市二見町)
・序列16位 大水神社 (伊勢市宇治)
・序列17位 江神社 (伊勢市二見町)
・序列18位 神前神社 (伊勢市二見町)
・序列19位 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
・序列20位 川原神社 (伊勢市佐八町)
・序列21位 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
・序列22位 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
・序列23位 棒原神社 (度会郡玉城町)
・序列24位 御船神社 (多気郡多気町)
・序列25位 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
・序列26位 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
・序列27位 多岐原神社 (度会郡大紀町)
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