神宮125社、外宮・別宮 トヨウケビメノカミの荒魂を祀る外宮別宮の筆頭
[住所]三重県伊勢市豊川町279
[電話]-

多賀宮(たかのみや)は、三重県伊勢市豊川町にある神社。御祭神は豊受大御神荒魂(とようけのおおみかみのあらみたま)。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、豊受大神宮(外宮)の境内にある、外宮の別宮の一社。伊勢神宮125社めぐりの中で外宮めぐりの一社。外宮の4別宮の中で最高位とされる。

『延喜式神名帳』にある「高宮(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(大社)。

同じく外宮の境内や域内にあるものに、外宮別宮の土宮風宮、外宮摂社の度会国御神社度会大国玉比賣神社山末神社、外宮末社の伊我理神社井中神社大津神社、外宮所管社の御酒殿神四至神上御井神社下御井神社がある。

正宮前の池の横の亀石を過ぎ、土宮と風宮の間にある石段を98段登った丘の上にある。亀石は高倉山の天岩戸の入り口の岩を運んだと伝えられる。

足腰が悪く丘の上に登れない者のために、麓の池のほとりに多賀宮遥拝所が設けられている。

第21代雄略天皇22年(478年)の外宮創祀と同時に創建されたと伝えられる。

明治から『大神宮式』を基準とし、高宮の表記が廃止され、多賀宮とのみ呼ばれるようになった。専用の忌火屋殿があったが、明治に廃止された。

皇大神宮(内宮)に準じた祭事が行なわれ、祈年、月次、神嘗、新嘗の諸祭には皇室からの幣帛がある。皇室の勅使は正宮に続き、外宮の別宮のうち当宮のみに参行する。

社殿は外宮に準じ外削ぎの千木と、5本で奇数の鰹木を持つ萱葺の神明造で南面している。遷宮のための古殿地(新御敷地)は東西に隣接している。

当宮の多賀は、『古事記』に記載されているイザナギの坐した地、転じて、伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)、多賀大社(滋賀県多賀町)の地名などとは関係ないものとされる。

【ご利益】
食糧の神、五穀豊穣、転じて衣食住、蓄財の神

豊受大神宮(外宮)別宮
序列1 多賀宮 (伊勢市豊川町)
序列2 土宮 (伊勢市豊川町)
序列3 月夜見宮 (伊勢市宮後)
序列4 風宮 (伊勢市豊川町)

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