金精信仰発祥の地とも、御祭神はサルタヒコとイザナギ 巻堀神楽も
[住所]岩手県盛岡市巻堀本宮22
[電話]019-682-1271

巻堀神社(まきぼりじんじゃ)は、岩手県盛岡市巻堀本宮にある神社。近代社格では村社。金精神(金勢、金清、金生、魂生、根性、根精など)を祀っている、主に東北地方を中心に各地にある金精神社の一社とされ、金精信仰発祥の地とみられる場合がある。

古くから金勢大明神の名で知られ、創建は長禄3年(1459年)と伝えられる。ご神体は60センチほどの金色をした男根を象ったものとされる。境内内にも、奉納物などで、男根を象ったものが多くみられる。

現在、御祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと=サルタヒコ)、伊佐那岐之命(いざなぎのみこと=イザナギ)。男根を全面には押し出していないものの、いずれも男根とはなじみ深い面のある神。

サルタヒコは後に天狗と同体ともされ、天狗の鼻は古来より男根に見立てられ、現在でもSEXの神の側面が強い場合がある。イザナギは男根そのもので特段の伝承はないものの、日本初のSEXをした男神として知られている。

創建後一時衰退したとされるものの、寛永元年から6年(1624-1629年)頃再興した。社殿は慶応2年(1866)に一度消失、明治3年(1870)現在の場所に移転、現社名に改称した。明治元年に発足した巻堀神楽で知られ、昭和48年(1973年)には「巻堀神楽保存会」が結成された。

現在では当社宮司が校長を兼務する巻堀小学校の児童、生徒、PTAが中心となって、保存・伝承活動が行われているという。

【ご利益】
安産、子宝、縁結び、五穀豊穣
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