世界遺産「富士山」須走口登山道の起点に鎮座する須走浅間
[住所]静岡県駿東郡小山町須走126
[電話]0550-75-2038

東口本宮冨士浅間神社(ひがしぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)は、静岡県駿東郡小山町須走にある神社。近代社格は県社。全国にある浅間神社の一社。富士山須走口登山道の起点に鎮座。

正式名称は冨士浅間神社で、須走浅間神社(すばしりせんげんじんじゃ)とも。ユネスコの世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つ。

御祭神は主祭神が木花咲耶姫命、相殿神が大己貴命彦火火出見命。初代神武天皇の祖父である山幸彦は、主祭神と天孫ニニギの息子。

平安時代初頭、延暦21年(802年)に富士山東麓が噴火をしたため、須走に斎場を設け祭事を行い、鎮火の祈願を行った。

それにより同年四月初申の日に噴火が収まったため、大同2年(807年)に鎮火祭の跡地に、報賽のため社殿を造営したと伝えられている。

江戸時代には東口登山道=須走口登山道の本宮として、駿河国と甲斐国を結ぶ交通の要所であった須走村(現 駿東郡小山町須走)の宿場町とともに栄えた。

また、浅間神社神主の下に編成された須走村の御師は、小田原藩及び京都の吉田家の庇護を受け、その活動は関東一円に広がった。久須志神社などに関して、富士山本宮浅間大社とも争った。

宝永大噴火によって須走村がほぼ全焼全壊し、農業が壊滅的な打撃を受けると、御師などの富士登山関連に依拠する側面が強まった。

これを統制するため、寛延2年(1749年)、浅間神社の神主と小田原藩の主導で既存御師12名と御師活動を行う有力百姓5名の計17名で御師株が結成され、彼らのみが御師として神職待遇を受けることが認められた。

2007年(平成19年)に御鎮座1200年の佳節を迎えた。世界遺産には、当社とともに須走口登山道も別に構成資産として登録されている。

【ご利益】
安産祈願、厄除開運、病気平癒、交通安全、商売繁盛、学業成就など(公式HP
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