重文の神像・莵道稚郎子像がある、応神皇太子・和紀郎子を祀る古社
[住所]京都府宇治市宇治山田1
[電話]0774-21-3041

宇治神社(うじじんじゃ)は、京都府宇治市にある神社。隣接する宇治上神社とは対をなしている。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 宇治郡「宇治神社」に比定される式内社(小社)。近代社格は府社

御祭神は菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)。第15代応神天皇宮主矢河枝比売の子で、応神天皇に寵愛された。

大山守命、大雀命(後の第16代仁徳天皇)などほかの有力皇子を差し置き、応神天皇の皇太子となった。本殿に、莵道稚郎子像と伝える、国の重要文化財に指定されている神像を祀っている。

当社の境内は『山城国風土記』に見える菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」の旧跡であると伝え、両社旧称の「離宮明神」もそれにちなむ。

当社の境内外には「天降石」や「岩神さん」と呼ばれる巨石があり、磐境信仰による創祀という説もある。

『延喜式』神名帳には「宇治神社二座 鍬靫」とあり、二座について、当社と宇治上神社のことを指すという説が一つ。

もう一つは、御祭神とした場合、一座は和紀郎子が確定、もう一座については、父・応神天皇、異母兄・仁徳天皇という説のほか、母・宮主矢河枝比売をあてる説がある。

明治以前は当社は「下社」「若宮」、宇治上神社は「上社」「本宮」と呼ばれ、両社を合わせて「宇治離宮明神(八幡宮)」と総称された。

本殿は三間社流造、檜皮葺。鎌倉時代後期の造営とされ、国の重要文化財に指定されている。宇治上神社ともども日本遺産日本茶800年の歴史散歩」の構成文化財の一つ。

【ご利益】
宇治の産土神、文教の始祖、学問の神、学業・受験合格(公式HP
宇治神社 - 重文の神像・莵道稚郎子像がある、応神皇太子・和紀郎子を祀る古社
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