源義経の伝承が残り、藤原道長も詣でた、世界遺産の古社
[住所]奈良県吉野郡吉野町吉野山1651
[電話]0746-32-8167

金峯神社(きんぶじんじゃ)は、奈良県吉野郡吉野町にある神社。ユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つ。

『延喜式神名帳』にある「金峯神社(大和国・吉野郡)」に比定される式内社(名神大社・月次相嘗新嘗)。近代社格では郷社。

吉野山の地主神である金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祀る。創建は全く不詳だが、平安時代の歴史物語で、女性の手になる編年体物語風史書『栄花物語』には、藤原道長が詣でたことが記されている。

当社脇の小径を下った場所に建つ宝形造・檜皮葺きの簡素な塔が義経隠れ塔と呼ばれる。

追っ手に囲まれた源義経が屋根を蹴破って逃げたといわれ、「蹴抜の塔(けのけのとう)」とも。現在のものは大正初年に再建されたもの。

国宝として金銅藤原道長経筒1口がある。

奈良県吉野郡天川村洞川にある11-13世紀ごろに営まれた大規模な経塚群である金峯山経塚の出土品の一つで、表面に刻された銘文中に「寛弘四年八月十一日」の年記がある。寛弘四年は1007年。

重要文化財として、大和国金峯山経塚出土品が発展一括して指定された。当社境内にある大峯奥駈道は国の史跡の一部。

【ご利益】
栄華繁栄、金運、出世開運(吉野山観光協会
金峯神社(吉野町) - 源義経の伝承が残り、藤原道長も詣でた、世界遺産の古社
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