相模国の総社、クシナダを祀る女性に優しい、良縁の神様
[住所]神奈川県中郡大磯町国府本郷935
[電話]0463-71-3737

六所神社(ろくしょじんじゃ)は、神奈川県中郡大磯町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

相模国総社で、毎年5月5日には神揃山(神集山)で国府祭(こうのまち)を催行し、相模国の一宮から四宮および五宮格である平塚八幡宮の神輿渡御を受ける。

いわば相模五社のまとめ役で、当社を含め相模五社を巡ることを相模国六社巡りという。近代社格では郷社。

当地に元々あった柳田大明神社に、相模国の一宮から四宮まで、および五宮格の平塚八幡宮の祭神を合祀したもので、六社の神を祀ることから当社名となっている。

一宮寒川神社祭神、二宮川勾神社祭神、三宮比々多神社祭神、四宮前鳥神社祭神、平塚八幡宮祭神のほか、当社自身の御祭神は柳田大明神。

柳田大明神は、櫛稲田姫命須佐之男命大己貴尊の総称とされる。第10代崇神天皇の時代、出雲国より移住し、この地を開墾した人々が、出雲の祖神たるこれらの神々を祀ったことが創始。

崇神天皇甲申年のことだと伝わっている。もともとは現在地より北西1キロの石上台(伊勢神台)に社殿を築いた。

奈良時代の養老2年(718年)、元正天皇より国司に対し、勅を以って当社を相模国の神祇の中心として総社に定めるという宣下がなされ、同年閏4月8日に現在地へ遷座した。

平安時代には国府に近い当社に国内有力5社の御祭神の御分霊を勧請して現在の体制になった。

鎌倉時代以降、戦国期を経て、江戸期に至り、現在まで、その時代時代の武将や権力者から厚い崇敬を受け、相模国の神社の中心の一つであり続けた。

9月4日前後の日曜日が例大祭で、「櫛魂祭」。主祭神である櫛稲田姫命にちなむものと思われ、櫛稲田姫命は一説には稲の神であることから、当社でも一貫して農業順調、五穀豊穣が祈り続けられたと考えられる。

『古事記』にも記される、須佐之男命が八岐大蛇退治に際して、退治と引き換えにゲットした櫛稲田姫命を櫛に変えて自分の頭に挿して、八岐大蛇を成敗するという逸話にちなみ、当社には櫛の形をあしらった「湯津爪櫛御守り」がある。

以下にもある通り、女神を主祭神としていることと、その女神のやさしさが現れた御神霊をお祀りしているため、女性への神様、良縁、縁結びのパワースポットとしても脚光を浴びている。

【ご利益】
良縁、縁結び、女性守護、やまとなでしこなど(公式HP
六所神社(大磯町) - 相模国の総社、クシナダを祀る女性に優しい、良縁の神様
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六所神社(大磯町)の御朱印