一宮と二宮の争いが神事となって1000年以上続く、相模国二宮
[住所]神奈川県中郡二宮町山西2122
[電話]0463-71-0709
川勾神社(かわわじんじゃ)は、神奈川県中郡二宮町にある神社。「二宮町」の地名は当社にちなみ、古くより「二宮大明神」「二宮明神社」とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 相模国 餘綾郡「川勾神社」に比定される式内社(小社)。相模国二宮で、近代社格では県社。相模五社の一社。
旧相模国の伝統的な祭事である国府祭(こうのまち)で知られる。
祭の中心的な儀式「座問答」は相武(さがむ)と磯長(しなが、「師長」とも)をあわせて相模国となった時、寒川神社と当社のいずれを相模国一宮とするかで争った故事によるものとされる。
第11代垂仁天皇の御世に余綾・足柄両郡の東西海岸が磯長国であった頃、磯長国国宰である阿屋葉造(あやはのみやつこ)が勅命を奉じて当国鎮護のために創建したと伝える。
「川勾」の地名は、往古にこの地で押切川が曲流していたことに由来すると言われ、当社名も地名に由来するという。
磯長国造の大鷲臣命、相模国造の穂積忍山宿禰(ほづみおしやまのすくね、弟橘姫命の父とも)によって神宝の奉納があったという。
また、日本武尊が東征の折に参拝し、第19代允恭天皇の妃である衣通姫命(『日本書紀』による)が皇子誕生安隠のために奉幣祈願したと伝わる。
御祭神は下記の四柱。
・大名貴命…国土開拓の神
・大物忌命(鳥海山大物忌神社の主祭神)…殖産興業の神
・級長津彦命、級長津姫命…磯長国の開拓の神
・衣通姫命…安産守護に霊験あらたかな神
毎年5月5日に開催される国府祭は「天下祭」「端午祭」とも呼ばれ、相模国の一宮から五宮、そして総社と言われた六所神社の神輿が一堂に集う古代国府総社の祭り。
中でも「座問答」の神事は、一宮・寒川神社と二宮・当社の争いを表現したもので注目される。
なお、『古事記』において、衣通姫(衣通郎女)は第19代允恭天皇の皇女軽大郎女の別名ではあるが、ここでは安産の神となっている。
そのため、『古事記』由来ではなく、『日本書紀』の允恭天皇妃としての衣通姫だと考えられる。
駐車場は無料、20-30台程度。
【ご利益】
国家安泰、殖産興業、安産祈願など
【関連記事】
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『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 相模国 餘綾郡「川勾神社」に比定される式内社(小社)。相模国二宮で、近代社格では県社。相模五社の一社。
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祭の中心的な儀式「座問答」は相武(さがむ)と磯長(しなが、「師長」とも)をあわせて相模国となった時、寒川神社と当社のいずれを相模国一宮とするかで争った故事によるものとされる。
第11代垂仁天皇の御世に余綾・足柄両郡の東西海岸が磯長国であった頃、磯長国国宰である阿屋葉造(あやはのみやつこ)が勅命を奉じて当国鎮護のために創建したと伝える。
「川勾」の地名は、往古にこの地で押切川が曲流していたことに由来すると言われ、当社名も地名に由来するという。
磯長国造の大鷲臣命、相模国造の穂積忍山宿禰(ほづみおしやまのすくね、弟橘姫命の父とも)によって神宝の奉納があったという。
また、日本武尊が東征の折に参拝し、第19代允恭天皇の妃である衣通姫命(『日本書紀』による)が皇子誕生安隠のために奉幣祈願したと伝わる。
御祭神は下記の四柱。
・大名貴命…国土開拓の神
・大物忌命(鳥海山大物忌神社の主祭神)…殖産興業の神
・級長津彦命、級長津姫命…磯長国の開拓の神
・衣通姫命…安産守護に霊験あらたかな神
毎年5月5日に開催される国府祭は「天下祭」「端午祭」とも呼ばれ、相模国の一宮から五宮、そして総社と言われた六所神社の神輿が一堂に集う古代国府総社の祭り。
中でも「座問答」の神事は、一宮・寒川神社と二宮・当社の争いを表現したもので注目される。
なお、『古事記』において、衣通姫(衣通郎女)は第19代允恭天皇の皇女軽大郎女の別名ではあるが、ここでは安産の神となっている。
そのため、『古事記』由来ではなく、『日本書紀』の允恭天皇妃としての衣通姫だと考えられる。
駐車場は無料、20-30台程度。
【ご利益】
国家安泰、殖産興業、安産祈願など
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