秩父国造の始祖オモイカネと初代を祀る、妙見信仰が強い武蔵国四宮
[住所]埼玉県秩父市番場町1-1
[電話]0494-22-0262
秩父神社(ちちぶじんじゃ)は、埼玉県秩父市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 秩父郡「秩父神社」に比定される式内社(小社)。武蔵国四宮で、武州六社(武州六大明神、武蔵六所大明神)の一社、近代社格では国幣小社。
現在は神社本庁の別表神社。「全国一の宮会」に加盟しており、新一の宮として知知夫国一宮である。全国東照宮連合会に加盟している。
秩父地方の総鎮守で、三峯神社、宝登山神社とともに秩父三社の一社。大宮氷川神社、大宮八幡宮とともに武蔵国三大宮と総称される。
当社の社殿と参道の南側延長線上に武甲山(時代によって武光山、秩父嶽、妙見山などとも)があり、元々は武甲山を神奈備として遥拝する聖地であったと考えられている。
『先代旧事本紀』の「国造本紀」によれば、第10代崇神天皇10年、知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世孫である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神を祀ったことに始まるとされる。
第19代允恭天皇の御世に知知夫彦命の九世孫である知知夫狭手男が知知夫彦を合わせて祀った。
地域名も含め、「知知夫」から「秩父」に変わった時期は明らかではないが、「秩父」の初見は飛鳥時代末期の和銅元年(708年)。
御祭神は八意思兼命、知知夫彦命のほか、鎌倉時代に合祀された天之御中主神、昭和28年(1953年)に合祀された昭和天皇の弟にあたる秩父宮雍仁親王。
天之御中主神はもともと妙見菩薩で、明治期に改められたもの。江戸期まで、こちらの方が有名で、「秩父大宮妙見宮」と呼ばれていた。
この地に妙見信仰をもたらした、天慶の乱において平将門討伐にあたった平良文は、後に下総国に居を移すが、その地の千葉神社も妙見信仰であり、関連がうかがわれる。
毎年12月1日-6日に行われる例祭「秩父夜祭」がことに有名で、6日間行われることから「六日市」と呼ばれ、絹の取引で栄えた。旧暦11月3日に行われたので霜月大祭とも。
武甲山(旧 武甲山蔵王権現社、現 武甲山御嶽神社)の男神(神話では蛇もしくは竜神)と当社の母巣の森の女神(妙見菩薩)が1年に1度の逢瀬を楽しむ祭りとされる。
祭自体は当社の創建から存在した可能性が高い。
「秩父祭の屋台行事と神楽」が国の重要無形民俗文化財に指定されている。「京都祇園祭の山鉾行事」の祇園祭、「高山祭の屋台行事」の高山祭と共に日本三大曳山祭のひとつに数えられる。
なお、当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。
当社周辺シーンが印象的なアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の聖地ともなっている(アニメ聖地の神社)。
【ご利益】
厄除祈願、方災除祈願、交通安全、合格祈願など(公式HP)
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[電話]0494-22-0262
秩父神社(ちちぶじんじゃ)は、埼玉県秩父市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
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現在は神社本庁の別表神社。「全国一の宮会」に加盟しており、新一の宮として知知夫国一宮である。全国東照宮連合会に加盟している。
秩父地方の総鎮守で、三峯神社、宝登山神社とともに秩父三社の一社。大宮氷川神社、大宮八幡宮とともに武蔵国三大宮と総称される。
当社の社殿と参道の南側延長線上に武甲山(時代によって武光山、秩父嶽、妙見山などとも)があり、元々は武甲山を神奈備として遥拝する聖地であったと考えられている。
『先代旧事本紀』の「国造本紀」によれば、第10代崇神天皇10年、知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世孫である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神を祀ったことに始まるとされる。
第19代允恭天皇の御世に知知夫彦命の九世孫である知知夫狭手男が知知夫彦を合わせて祀った。
地域名も含め、「知知夫」から「秩父」に変わった時期は明らかではないが、「秩父」の初見は飛鳥時代末期の和銅元年(708年)。
御祭神は八意思兼命、知知夫彦命のほか、鎌倉時代に合祀された天之御中主神、昭和28年(1953年)に合祀された昭和天皇の弟にあたる秩父宮雍仁親王。
天之御中主神はもともと妙見菩薩で、明治期に改められたもの。江戸期まで、こちらの方が有名で、「秩父大宮妙見宮」と呼ばれていた。
この地に妙見信仰をもたらした、天慶の乱において平将門討伐にあたった平良文は、後に下総国に居を移すが、その地の千葉神社も妙見信仰であり、関連がうかがわれる。
毎年12月1日-6日に行われる例祭「秩父夜祭」がことに有名で、6日間行われることから「六日市」と呼ばれ、絹の取引で栄えた。旧暦11月3日に行われたので霜月大祭とも。
武甲山(旧 武甲山蔵王権現社、現 武甲山御嶽神社)の男神(神話では蛇もしくは竜神)と当社の母巣の森の女神(妙見菩薩)が1年に1度の逢瀬を楽しむ祭りとされる。
祭自体は当社の創建から存在した可能性が高い。
「秩父祭の屋台行事と神楽」が国の重要無形民俗文化財に指定されている。「京都祇園祭の山鉾行事」の祇園祭、「高山祭の屋台行事」の高山祭と共に日本三大曳山祭のひとつに数えられる。
なお、当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。
当社周辺シーンが印象的なアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の聖地ともなっている(アニメ聖地の神社)。
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