酒折連歌賞実行委員会は2015年3月30日、山梨学院広報スタジオで第十七回酒折連歌賞募集記者発表を行い、「問いの片歌」や「選考委員」などの募集要項を発表しました。連歌は、五・七・七の「問いの片歌」に対し、「答えの片歌」を五・七・七で返す問答形式。今回発表された「問いの片歌」に返す「答えの片歌」を募集しています。募集期間は4月1日から9月30日まで。山梨学院ニュースファイルが報じています。写真はその発表の様子(出典:山梨学院ニュースファイル)
酒折連歌賞は、山梨学院大学と酒折連歌賞実行委員会が、連歌発祥の地“酒折宮”にちなみ、連歌への関心と創作意欲を多くの人に持ってもらおうと平成10年に創設し、今回で17回目の開催となります。
まさに古事記での一幕。東征からの帰国途上で、酒折宮において、ヤマトタケルと御火焚の老人との問答が起源です。
ヤマトタケルが「常陸国の筑波を過ぎて、幾夜寝ただろうか~」とつぶやくように歌った歌に対して、側にいた老人が「日数を重ねて、夜は九夜、昼は十日の日をお重ねになりました~」と返します。
多難だった東征も終了間近、感傷に浸っていたヤマトタケルはこの返しにひどく感心し、この老人を東国(あずまこく)の国造に任命する、という逸話です。
第十七回酒折連歌賞 問いの片歌
1.自転車のギヤを一段あげよう今朝は
2.だれか来る木々の匂いと風をまといて
3.啄木のひたいに触れて聞くかなしみは
4.うずまきの指で描いたちいさいいのち
5.歩くこと走ること風の声を聞くこと
以上に対して、俳句などと違い、作歌上の約束事は五・七・七で返すことだけ。ヤマトタケルの時代(1800年前)の古風な作法にのっとり、作者の自由な感性で答えの片歌を創作できるため、老若男女を問わず詠むことができる歌遊びです。
まだ応募要項の記されたページなどはアップされていないようではありますが(アップされ次第、本ページでも紹介します)、ご興味がある方は是非チャレンジを。
【関連記事】
・酒折宮 - 記紀に記された甲斐国酒折宮、文人・皇族が参拝した連歌発祥の地
・酒折宮(大下絵) - 東国遠征の感慨に耽っていたヤマトタケルの歌に見事返したのは?
酒折連歌賞は、山梨学院大学と酒折連歌賞実行委員会が、連歌発祥の地“酒折宮”にちなみ、連歌への関心と創作意欲を多くの人に持ってもらおうと平成10年に創設し、今回で17回目の開催となります。
まさに古事記での一幕。東征からの帰国途上で、酒折宮において、ヤマトタケルと御火焚の老人との問答が起源です。
ヤマトタケルが「常陸国の筑波を過ぎて、幾夜寝ただろうか~」とつぶやくように歌った歌に対して、側にいた老人が「日数を重ねて、夜は九夜、昼は十日の日をお重ねになりました~」と返します。
多難だった東征も終了間近、感傷に浸っていたヤマトタケルはこの返しにひどく感心し、この老人を東国(あずまこく)の国造に任命する、という逸話です。
第十七回酒折連歌賞 問いの片歌
1.自転車のギヤを一段あげよう今朝は
2.だれか来る木々の匂いと風をまといて
3.啄木のひたいに触れて聞くかなしみは
4.うずまきの指で描いたちいさいいのち
5.歩くこと走ること風の声を聞くこと
以上に対して、俳句などと違い、作歌上の約束事は五・七・七で返すことだけ。ヤマトタケルの時代(1800年前)の古風な作法にのっとり、作者の自由な感性で答えの片歌を創作できるため、老若男女を問わず詠むことができる歌遊びです。
まだ応募要項の記されたページなどはアップされていないようではありますが(アップされ次第、本ページでも紹介します)、ご興味がある方は是非チャレンジを。
【関連記事】
・酒折宮 - 記紀に記された甲斐国酒折宮、文人・皇族が参拝した連歌発祥の地
・酒折宮(大下絵) - 東国遠征の感慨に耽っていたヤマトタケルの歌に見事返したのは?
コメント