・刊行:2011/7/16
・著者:関裕二
・出版:PHP研究所
・『日本人はなぜ震災にへこたれないのか (PHP新書)
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地震、津波、噴火、洪水、寒波、干害、疫病……。
日本は古来より「災害列島」と呼ばれるほどに、幾多の“天変地異”に見舞われてきた。しかし、日本人は自然を恨むことなく共生の道を探り続け、災害をばねにし、そのたびに大きな復興を遂げている。
2011年3月の東日本大震災でも、冷静に対応する日本人の姿を世界中のメディアが驚きをもって賞賛した。
本書は、縄文時代から現在まで、日本人が過去の巨大な災異をいかに乗り越えてきたかを、古代史を中心とした“信仰の歴史”から説き起こす。それは「人間が自然を征服できる」と考えた西欧の一神教とは対照的な、「自然には決して敵わないが、自然が荒れ狂えば荒れ狂うほど、人間に豊穣をもたらす力も大きくなる」と考えた逆説の信仰――。
「白鳳大地震の恐怖」「9世紀に東北を襲った大津波」「天災と結びつけられた怨霊思想」「神とは大自然のこと」など、震災に負けない日本人のルーツが明らかに。
管理人了
震災こそが、怨霊信仰を含む日本人独特の信仰、宗教的観念を生み出した。それこそは古事記に描かれている世界にもつながる、と考える。
その当たりについて、中盤まで各種資料を交え、歴史的な災害の解説などはまた改めて勉強になった。
後半以降は著者の主観であり、賛成、反対は別れるところか。
震災を知らずして日本の歴史は語れないし、日本や日本人も語れないと改めて思った。
・著者:関裕二
・出版:PHP研究所
・『日本人はなぜ震災にへこたれないのか (PHP新書)
地震、津波、噴火、洪水、寒波、干害、疫病……。
日本は古来より「災害列島」と呼ばれるほどに、幾多の“天変地異”に見舞われてきた。しかし、日本人は自然を恨むことなく共生の道を探り続け、災害をばねにし、そのたびに大きな復興を遂げている。
2011年3月の東日本大震災でも、冷静に対応する日本人の姿を世界中のメディアが驚きをもって賞賛した。
本書は、縄文時代から現在まで、日本人が過去の巨大な災異をいかに乗り越えてきたかを、古代史を中心とした“信仰の歴史”から説き起こす。それは「人間が自然を征服できる」と考えた西欧の一神教とは対照的な、「自然には決して敵わないが、自然が荒れ狂えば荒れ狂うほど、人間に豊穣をもたらす力も大きくなる」と考えた逆説の信仰――。
「白鳳大地震の恐怖」「9世紀に東北を襲った大津波」「天災と結びつけられた怨霊思想」「神とは大自然のこと」など、震災に負けない日本人のルーツが明らかに。
管理人了
震災こそが、怨霊信仰を含む日本人独特の信仰、宗教的観念を生み出した。それこそは古事記に描かれている世界にもつながる、と考える。
その当たりについて、中盤まで各種資料を交え、歴史的な災害の解説などはまた改めて勉強になった。
後半以降は著者の主観であり、賛成、反対は別れるところか。
震災を知らずして日本の歴史は語れないし、日本や日本人も語れないと改めて思った。
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