「結婚の儀」を定めたイザナギ・イザナミが鎮まる「甦りの旅」
[住所]和歌山県新宮市新宮1
[電話]0735-22-2533
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、和歌山県新宮市にある神社。熊野本宮大社、熊野那智大社とともに熊野三山を構成する。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 紀伊国 牟婁郡「熊野早玉神社」に比定される式内社(大社)。近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。
熊野三山はユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されている。熊野三山として、日本三熊野の一社。
創建は第12代景行天皇8年と伝わる。熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とする。
熊野速玉大神は、当社名の由来であり、熊野本宮大社では速玉之男(はやたまのを)とされるが、当社では伊邪那岐神とする。熊野夫須美大神は伊邪那美神。こちらは熊野本宮大社とも共通している。
社殿はやはり熊野本宮大社と同じように、第一殿から第十二殿まであり、四つずつを分けて上中下の四社と一括りされる。
上四社
第一殿 - 結宮 - 熊野夫須美大神(熊野結大神とも)
第二殿 - 速玉宮 - 熊野速玉大神→主祭神
第三殿 - 証誠殿 - 家津美御子大神・国常立尊
第四殿 - 若宮 - 天照大神
第四殿 - 神倉宮 - 高倉下命
中四社
第五殿 - 禅児宮 - 天忍穂耳尊
第六殿 - 聖宮 - 瓊々杵尊
第七殿 - 児宮 - 彦火火出見尊
第八殿 - 子守宮 - 鵜葺草葺不合命
下四社
第九殿 - 一万宮 - 国狭槌尊
第九殿 - 十万宮 - 豊斟渟尊
第十殿 - 勧請宮 - 泥土煮尊
第十一殿 - 飛行宮 - 大戸道尊
第十二殿 - 米持宮 - 面足尊
中四社は神名に若干の違いはあるものの、熊野本宮大社と全く同じ構造。第四殿と第九殿は二宮二柱の神が鎮座しているのが特徴。
国狭槌尊(くにさつちのみこと)は国狭立尊(くにのさたちのみこと)とも言い、『古事記』には見えず、『日本書紀』においては神世七代の一柱。
これを『古事記』の国之常立神に比定すれば、下四社はいずれも神世七代、しかも四代目が欠けているものの、神話通りの順列になっており、伊邪那岐神・伊邪那美神の祖神たちという見方もできる。
当社所蔵の総数1000点を超える古神宝類が国宝に指定されている。また、木造熊野速玉大神坐像・木造夫須美大神坐像・木造家津御子大神坐像・木造国常立命坐像も国宝。
梛の大樹が、「熊野速玉神社のナギ」として国の天然記念物に指定されている。
例大祭は毎年10月15日。毎年2月6日に行われる摂社の神倉神社の火祭である御燈祭(おとうまつり)が有名で、夕刻から夜にかけて、松明を持ち、白装束姿の男達が御神火をいただいて急峻な石段を駆け下りる。
熊野は黄泉の国ともされ、そこを詣でることと無事帰ることを「甦り」と掛けた信仰が厚い。
一般に黄泉の国は出雲近辺を指したとされるが、『古事記』において、大国主命も木の国(紀伊=和歌山、伊太祁曽神社)を経て、須佐之男命がいる根の国(=黄泉の国)に行っているなど、当社周辺も「黄泉」伝説とゆかりが深い。
また、『古事記』には天照大神と須佐之男命の誓約で生まれた八柱のうちの一柱に熊野久須毘命という神が記載されており、神名から熊野(=熊野三山)との関連が指摘される場合がある。
なお、当社は臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として、また、進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。
日本三熊野は、当社を含む熊野三山の三社の他、熊野大社(山形県南陽市)、熊野皇大神社(長野県北佐久郡軽井沢町)の計五社。
境内社に、式内社「天手力男神社」に比定される手力男神社などがある。式内社「天手力男神社」の論社は他に、和歌山市の力侍神社、大斎原末社の御戸開神社がある。
また、境外摂社に神倉神社などがある。
【ご利益】
瑞々しい心を取り戻す「甦りの旅」、縁結び、家内円満など(公式HP)
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[電話]0735-22-2533
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、和歌山県新宮市にある神社。熊野本宮大社、熊野那智大社とともに熊野三山を構成する。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 紀伊国 牟婁郡「熊野早玉神社」に比定される式内社(大社)。近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。
熊野三山はユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されている。熊野三山として、日本三熊野の一社。
創建は第12代景行天皇8年と伝わる。熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とする。
熊野速玉大神は、当社名の由来であり、熊野本宮大社では速玉之男(はやたまのを)とされるが、当社では伊邪那岐神とする。熊野夫須美大神は伊邪那美神。こちらは熊野本宮大社とも共通している。
社殿はやはり熊野本宮大社と同じように、第一殿から第十二殿まであり、四つずつを分けて上中下の四社と一括りされる。
上四社
第一殿 - 結宮 - 熊野夫須美大神(熊野結大神とも)
第二殿 - 速玉宮 - 熊野速玉大神→主祭神
第三殿 - 証誠殿 - 家津美御子大神・国常立尊
第四殿 - 若宮 - 天照大神
第四殿 - 神倉宮 - 高倉下命
中四社
第五殿 - 禅児宮 - 天忍穂耳尊
第六殿 - 聖宮 - 瓊々杵尊
第七殿 - 児宮 - 彦火火出見尊
第八殿 - 子守宮 - 鵜葺草葺不合命
下四社
第九殿 - 一万宮 - 国狭槌尊
第九殿 - 十万宮 - 豊斟渟尊
第十殿 - 勧請宮 - 泥土煮尊
第十一殿 - 飛行宮 - 大戸道尊
第十二殿 - 米持宮 - 面足尊
中四社は神名に若干の違いはあるものの、熊野本宮大社と全く同じ構造。第四殿と第九殿は二宮二柱の神が鎮座しているのが特徴。
国狭槌尊(くにさつちのみこと)は国狭立尊(くにのさたちのみこと)とも言い、『古事記』には見えず、『日本書紀』においては神世七代の一柱。
これを『古事記』の国之常立神に比定すれば、下四社はいずれも神世七代、しかも四代目が欠けているものの、神話通りの順列になっており、伊邪那岐神・伊邪那美神の祖神たちという見方もできる。
当社所蔵の総数1000点を超える古神宝類が国宝に指定されている。また、木造熊野速玉大神坐像・木造夫須美大神坐像・木造家津御子大神坐像・木造国常立命坐像も国宝。
梛の大樹が、「熊野速玉神社のナギ」として国の天然記念物に指定されている。
例大祭は毎年10月15日。毎年2月6日に行われる摂社の神倉神社の火祭である御燈祭(おとうまつり)が有名で、夕刻から夜にかけて、松明を持ち、白装束姿の男達が御神火をいただいて急峻な石段を駆け下りる。
熊野は黄泉の国ともされ、そこを詣でることと無事帰ることを「甦り」と掛けた信仰が厚い。
一般に黄泉の国は出雲近辺を指したとされるが、『古事記』において、大国主命も木の国(紀伊=和歌山、伊太祁曽神社)を経て、須佐之男命がいる根の国(=黄泉の国)に行っているなど、当社周辺も「黄泉」伝説とゆかりが深い。
また、『古事記』には天照大神と須佐之男命の誓約で生まれた八柱のうちの一柱に熊野久須毘命という神が記載されており、神名から熊野(=熊野三山)との関連が指摘される場合がある。
なお、当社は臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として、また、進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。
日本三熊野は、当社を含む熊野三山の三社の他、熊野大社(山形県南陽市)、熊野皇大神社(長野県北佐久郡軽井沢町)の計五社。
境内社に、式内社「天手力男神社」に比定される手力男神社などがある。式内社「天手力男神社」の論社は他に、和歌山市の力侍神社、大斎原末社の御戸開神社がある。
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