熊野三山の一つ、「神を父に仏を母に」に祀る「人生甦りの地」
[住所]和歌山県田辺市本宮町本宮1100
[電話]0735-42-0009
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は、和歌山県田辺市にある神社。熊野速玉大社、熊野那智大社とともに熊野三山を構成する。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 紀伊国 牟婁郡「熊野坐神社」に比定される式内社(名神大社)。ただし、『延喜式』臨時祭「名神祭」には掲載されていない。
近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。熊野三山はユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されている。
熊野三山として、日本三熊野の一社。旧地大斎原にある高さ33.9メートルの日本最大の鳥居(神社の鳥居、高さランキング)でも知られる。
創建は第10代崇神天皇年間とされる。「熊野権現垂迹縁起」によると、熊野坐大神は唐の天台山から飛来した。熊野坐大神、つまり家都美御子大神は、須佐之男命とされる。
社殿は第一殿から第十二殿まであり、四つずつを分けて上中下の四社と一括りされる。
上四社
第一殿 - 西御前 - 熊野牟須美大神・事解之男神
第二殿 - 中御前 - 速玉之男神
第三殿 - 證証殿 - 家都美御子大神→主祭神
第四殿 - 若宮 - 天照大神
中四社
第五殿 - 禅児宮 - 忍穂耳命
第六殿 - 聖宮 - 瓊々杵尊
第七殿 - 児宮 - 彦火火出見尊
第八殿 - 子守宮 - 鵜葺草葺不合命
下四社
第九殿 - 一万十万 - 軻遇突智命
第十殿 - 米持金剛 - 埴山姫命
第十一殿 - 飛行夜叉 - 弥都波能売命
第十二殿 - 勧請十五所 - 稚産霊命
事解之男神と速玉之男神は『古事記』には見えないが、『日本書紀』において、伊邪那岐神と伊邪那美神の黄泉の国における追走劇の説話の中に登場する。
下四社が伊邪那美神に絡む神々であることを考えると、上四社には伊邪那美神、あるいは伊邪那岐神が祀られている形がしっくりと来るか。
熊野は黄泉の国ともされ、そこを詣でることと無事帰ることを「甦り」と掛けた信仰が厚い。
一般に黄泉の国は出雲近辺を指したとされるが、『古事記』において、大国主命も木の国(紀伊=和歌山、伊太祁曽神社)を経て、須佐之男命がいる根の国(=黄泉の国)に行っているなど、当社周辺も「黄泉」伝説とゆかりが深い。
ただし、島根県松江市の熊野大社との関連を指摘する声も根強い。
公式サイトでは、事解之男神を表示させず、熊野牟須美大神を夫須美大神として伊邪那美神にあて、速玉之男神については通例から伊邪那岐神にあてている。また、家都美御子大神を菊理媛神などとする説もある。
また、『古事記』には天照大神と須佐之男命の誓約で生まれた八柱のうちの一柱に熊野久須毘命という神が記載されており、神名から熊野(=熊野三山)との関連が指摘される場合がある。
上四社の参拝順路は、第三殿、第二殿、第一殿、第四殿。つまり、須佐之男命、伊邪那岐神、伊邪那美神、天照大神。なお、上四社の社殿はいずれも重要文化財に指定されている。
日本海軍の重巡洋艦「熊野」の艦内神社に分祀。「熊野」には、当時の和歌山県知事を通じて当社の縮小神殿寄贈の申し入れがあったという。
艦艇を擬人化したキャラクタである艦娘(かんむす)を強化・育成、正体不明の敵艦を撃破していくゲーム・アニメ『艦これ』ゆかり。
4月15日が例大祭に相当する本殿祭(ほんでんさい)。1月7日の八咫烏神事(やたがらすしんじ)、4月13日の湯登神事(ゆのぼりしんじ)、12月10日の御竈木神事(みかまぎしんじ)など、特殊神事がある。
熊野三山として、日本を代表する聖地であり、その重要な一社であるが、『延喜式神名帳』以降、明治まで、仏教との習合や、修験道が強かったためか、神社としての面影が薄い面がある。
臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として、また、進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。
当社は田村由美の漫画『BASARA』の作中でも描かれている(アニメ聖地の神社)。
日本三熊野は、当社を含む熊野三山の三社の他、山形県南陽市の熊野大社、長野県北佐久郡軽井沢町の熊野皇大神社の計五社。
【ご利益】
「神を父に仏を母に」に祀る「人生甦りの地」(公式HP)
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[電話]0735-42-0009
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は、和歌山県田辺市にある神社。熊野速玉大社、熊野那智大社とともに熊野三山を構成する。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 紀伊国 牟婁郡「熊野坐神社」に比定される式内社(名神大社)。ただし、『延喜式』臨時祭「名神祭」には掲載されていない。
近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。熊野三山はユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されている。
熊野三山として、日本三熊野の一社。旧地大斎原にある高さ33.9メートルの日本最大の鳥居(神社の鳥居、高さランキング)でも知られる。
創建は第10代崇神天皇年間とされる。「熊野権現垂迹縁起」によると、熊野坐大神は唐の天台山から飛来した。熊野坐大神、つまり家都美御子大神は、須佐之男命とされる。
社殿は第一殿から第十二殿まであり、四つずつを分けて上中下の四社と一括りされる。
上四社
第一殿 - 西御前 - 熊野牟須美大神・事解之男神
第二殿 - 中御前 - 速玉之男神
第三殿 - 證証殿 - 家都美御子大神→主祭神
第四殿 - 若宮 - 天照大神
中四社
第五殿 - 禅児宮 - 忍穂耳命
第六殿 - 聖宮 - 瓊々杵尊
第七殿 - 児宮 - 彦火火出見尊
第八殿 - 子守宮 - 鵜葺草葺不合命
下四社
第九殿 - 一万十万 - 軻遇突智命
第十殿 - 米持金剛 - 埴山姫命
第十一殿 - 飛行夜叉 - 弥都波能売命
第十二殿 - 勧請十五所 - 稚産霊命
事解之男神と速玉之男神は『古事記』には見えないが、『日本書紀』において、伊邪那岐神と伊邪那美神の黄泉の国における追走劇の説話の中に登場する。
下四社が伊邪那美神に絡む神々であることを考えると、上四社には伊邪那美神、あるいは伊邪那岐神が祀られている形がしっくりと来るか。
熊野は黄泉の国ともされ、そこを詣でることと無事帰ることを「甦り」と掛けた信仰が厚い。
一般に黄泉の国は出雲近辺を指したとされるが、『古事記』において、大国主命も木の国(紀伊=和歌山、伊太祁曽神社)を経て、須佐之男命がいる根の国(=黄泉の国)に行っているなど、当社周辺も「黄泉」伝説とゆかりが深い。
ただし、島根県松江市の熊野大社との関連を指摘する声も根強い。
公式サイトでは、事解之男神を表示させず、熊野牟須美大神を夫須美大神として伊邪那美神にあて、速玉之男神については通例から伊邪那岐神にあてている。また、家都美御子大神を菊理媛神などとする説もある。
また、『古事記』には天照大神と須佐之男命の誓約で生まれた八柱のうちの一柱に熊野久須毘命という神が記載されており、神名から熊野(=熊野三山)との関連が指摘される場合がある。
上四社の参拝順路は、第三殿、第二殿、第一殿、第四殿。つまり、須佐之男命、伊邪那岐神、伊邪那美神、天照大神。なお、上四社の社殿はいずれも重要文化財に指定されている。
日本海軍の重巡洋艦「熊野」の艦内神社に分祀。「熊野」には、当時の和歌山県知事を通じて当社の縮小神殿寄贈の申し入れがあったという。
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当社は田村由美の漫画『BASARA』の作中でも描かれている(アニメ聖地の神社)。
日本三熊野は、当社を含む熊野三山の三社の他、山形県南陽市の熊野大社、長野県北佐久郡軽井沢町の熊野皇大神社の計五社。
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