“ココが変だよ日本人”? いやいや、日本の原点ともなる風習かも
主要メディアでは取り上げられないので、全員が全員知っているわけではない、という意味で、一部でよく知られているように、日本には男根や女陰を全面に押し出した祭りが全国各地複数あります。祭りに限らず、御神体を男根や女陰に象ったものなど、そうした信仰も普遍的に見られます。
そうしたものの一部には客寄せ的なものもありますし、事実、そうした祭りが多くの観光客、特に外国からの集客効果は非常に高いものがあります。興味本位、大いに結構。ここからの日本理解、というのもありだと思います。現代までに、ここまで露骨な性のフェスティバルが残っているのは日本ぐらいでしょうし。
一方で、古事記では男根はそんなに出ませんが、女陰はメインテーマの一つ。日本の神話の原点である古事記が、ことほどかように“エロい”ので、そうした風習が伝わり、今に定着しているのは奇異なことではありません。
こうした祭りや信仰は、ある意味では日本の文化に根付いた発露であって、現代の諸外国には見えない点から考えても、日本独特のオリジナリティあるもの、ととらえ、「変だ」「恥ずかしい」と極力思わず、むしろ心の中で誇りに持つべき事象なのかもしれません。
写真は川崎市の金山神社「かなまら祭」での一幕。外国人ほど、こうした日本の祭りにはしゃぐのにも、信仰に関する異文化の理由がある。
[開催日]毎年1月8日
[ご利益]子宝、一族・子孫繁栄
[開催日]毎年1月28日
[ご利益]子孫繁栄、子授け、男女和合
[開催日]毎年2月3日
[ご利益]家内安全、商売繁昌、子授かり
[開催日]毎年2月第1日曜日
[ご利益]子宝・家内安全・健康長寿など
[開催日]およそ毎年2月下旬
[ご利益]家内安全、商売繁盛、子宝、良縁
[開催日]3月3日
[ご利益]病気平癒、五穀豊穣
[開催日]3月第2日曜日
[ご利益]子宝・安産
[開催日]毎年3月15日直前の日曜日
[ご利益]事業繁栄、開運厄除など
[開催日]毎年3月15日
[ご利益]五穀豊穣、子宝
[開催日]毎年4月第1日曜日
[ご利益]商売繁盛、子授け、安産
[開催日]毎年春先
[ご利益]子宝・子育て、婦人病、縁結び
[開催日]毎年4月29日
[ご利益]縁結び、安産、下の病治療
[開催日]毎年6月第1火・水曜
[ご利益]縁結び、家内安全、夫婦和合
[開催日]毎年10月上旬の土・日曜日
[ご利益]子宝、子孫繁栄
[開催日]毎年12月初酉の日から3日間
[ご利益]子宝
[開催日]-
[ご利益]男女和合、縁結び子宝、安産
[開催日]-
[ご利益]子授け、安産、子育てなど
[開催日]-
[ご利益]浮気封じや夫婦和合、子授け
[開催日]-
[ご利益]恋愛成就、結婚、子宝
[開催日]-
[ご利益]延命栄寿、治病健康、子授け
[開催日]-
[ご利益]子宝、男女和合
[開催日]-
[ご利益]子授かり、男女和合など
[開催日]-
[ご利益]縁結び、子授け、安産など
[開催日]-
[ご利益]夫婦円満、子宝安産、縁結び
[開催日]-
[ご利益]子宝・性器の諸病・おねしょ
[開催日]-
[ご利益]良縁・縁結び、安産など
[開催日]-
[ご利益]家庭円満、子宝、商売繁昌
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※上記に調査中としたもの以外でも、現在も引き続きさまざまな祭りや信仰の情報を収集中。
※日本のこうした性信仰は、大きく分けると三つ。
一つは食物神(大年神、宇迦之御魂神など)=増産=子宝の連想のグループ
一つは猿田毘古神と天宇受賣命、天狗・お多福・道祖神などのグループ
一つはタタラ・金属神(金山毘古神など)のグループ
およそこれらにすべて分類可能であり、また、一部はこれらが複数組み合わさったものもみられるのが特徴。
いずれも日本の神話や伝統、伝承に即した考え方に準拠するものであり、客観的に見れば「奇祭」かもしれないが、興味本位ばかりではなく、そこには子を授かりたい、男女が和合であるように、などと切実に願う人々の祈りが込められているのであって、これらもやはり日本の伝統の一環としてとらえるべきだと考えられる。
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・神社いろいろ - 社格や形式などで神社を分類したまとめ - 神社のまとめ・時事その他編
そうしたものの一部には客寄せ的なものもありますし、事実、そうした祭りが多くの観光客、特に外国からの集客効果は非常に高いものがあります。興味本位、大いに結構。ここからの日本理解、というのもありだと思います。現代までに、ここまで露骨な性のフェスティバルが残っているのは日本ぐらいでしょうし。
一方で、古事記では男根はそんなに出ませんが、女陰はメインテーマの一つ。日本の神話の原点である古事記が、ことほどかように“エロい”ので、そうした風習が伝わり、今に定着しているのは奇異なことではありません。
こうした祭りや信仰は、ある意味では日本の文化に根付いた発露であって、現代の諸外国には見えない点から考えても、日本独特のオリジナリティあるもの、ととらえ、「変だ」「恥ずかしい」と極力思わず、むしろ心の中で誇りに持つべき事象なのかもしれません。
写真は川崎市の金山神社「かなまら祭」での一幕。外国人ほど、こうした日本の祭りにはしゃぐのにも、信仰に関する異文化の理由がある。
男根ぶら下げて神楽舞
御祭神社(東京都三宅村)[開催日]毎年1月8日
[ご利益]子宝、一族・子孫繁栄
男根と女陰のお供え物
金山神社 (山梨県甲斐市)[開催日]毎年1月28日
[ご利益]子孫繁栄、子授け、男女和合
男根象った「ごもっともさま」
三峯神社 (埼玉県秩父市)[開催日]毎年2月3日
[ご利益]家内安全、商売繁昌、子授かり
大観衆の中で性行為劇
飛鳥坐神社 (奈良県高市郡明日香村)[開催日]毎年2月第1日曜日
[ご利益]子宝・家内安全・健康長寿など
男根の御神体を奪い合う
平塩熊野神社(山形県寒河江市)[開催日]およそ毎年2月下旬
[ご利益]家内安全、商売繁盛、子宝、良縁
女が男根、男が女陰を頬擦り
斐太神社(新潟県妙高市)[開催日]3月3日
[ご利益]病気平癒、五穀豊穣
ペニスの祭典「ほだれ祭」
ほだれ大神(新潟県長岡市)[開催日]3月第2日曜日
[ご利益]子宝・安産
まんこ祭「豊年祭」
大縣神社 (愛知県犬山市)[開催日]毎年3月15日直前の日曜日
[ご利益]事業繁栄、開運厄除など
ちんこ祭「豊年祭」
田縣神社 (愛知県小牧市)[開催日]毎年3月15日
[ご利益]五穀豊穣、子宝
ちんこ祭「かなまら祭」
金山神社 (神奈川県川崎市)[開催日]毎年4月第1日曜日
[ご利益]商売繁盛、子授け、安産
湯前潮おっぱい祭り
潮神社・賽神社 (熊本県球磨郡湯前町)[開催日]毎年春先
[ご利益]子宝・子育て、婦人病、縁結び
大沢温泉・金勢様の例大祭
金勢神社 (岩手県花巻市)[開催日]毎年4月29日
[ご利益]縁結び、安産、下の病治療
男根の神輿、どんつく祭
どんつく神社 (静岡県賀茂郡東伊豆町)[開催日]毎年6月第1火・水曜
[ご利益]縁結び、家内安全、夫婦和合
男根はさんだ仮面男性が疾走
走湯神社(静岡県下田市大賀茂)[開催日]毎年10月上旬の土・日曜日
[ご利益]子宝、子孫繁栄
男根の御神体が町内を練り歩く
大鷲神社(千葉県印旛郡栄町安食)[開催日]毎年12月初酉の日から3日間
[ご利益]子宝
女陰と男根を象った御神木
夫婦木神社 (山梨県甲府市)[開催日]-
[ご利益]男女和合、縁結び子宝、安産
女陰を象った御神木
夫婦木神社姫の宮 (山梨県甲府市)[開催日]-
[ご利益]子授け、安産、子育てなど
男根と女陰の奉納物
弓削神社 (熊本県熊本市)[開催日]-
[ご利益]浮気封じや夫婦和合、子授け
真っ赤な男根の奉納物
威徳稲荷神社 (東京都新宿区)[開催日]-
[ご利益]恋愛成就、結婚、子宝
男根の性文化財凸凹神堂
多賀神社 (愛媛県宇和島市)[開催日]-
[ご利益]延命栄寿、治病健康、子授け
境内至る所に男根
雲母神社 (新潟県岩船郡関川村)[開催日]-
[ご利益]子宝、男女和合
境内に秀吉ゆかりの女陰石
日吉神社 (愛知県清須市)[開催日]-
[ご利益]子授かり、男女和合など
ニギハヤヒの両親、陰陽二つの巨巌
岩屋神社(京都市)[開催日]-
[ご利益]縁結び、子授け、安産など
1300年前の男女性器祭祀跡
阪田神社(和歌山県白浜町)[開催日]-
[ご利益]夫婦円満、子宝安産、縁結び
男根型の石像や木像が乱立
松尾神社(大分県日田市内河町)[開催日]-
[ご利益]子宝・性器の諸病・おねしょ
男が一物を御照覧いただく女神
塞神社(郷ノ浦町)[開催日]-
[ご利益]良縁・縁結び、安産など
男根と女陰が一体
鏡山道祖神(佐賀県唐津市鏡)[開催日]-
[ご利益]家庭円満、子宝、商売繁昌
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※上記に調査中としたもの以外でも、現在も引き続きさまざまな祭りや信仰の情報を収集中。
※日本のこうした性信仰は、大きく分けると三つ。
一つは食物神(大年神、宇迦之御魂神など)=増産=子宝の連想のグループ
一つは猿田毘古神と天宇受賣命、天狗・お多福・道祖神などのグループ
一つはタタラ・金属神(金山毘古神など)のグループ
およそこれらにすべて分類可能であり、また、一部はこれらが複数組み合わさったものもみられるのが特徴。
いずれも日本の神話や伝統、伝承に即した考え方に準拠するものであり、客観的に見れば「奇祭」かもしれないが、興味本位ばかりではなく、そこには子を授かりたい、男女が和合であるように、などと切実に願う人々の祈りが込められているのであって、これらもやはり日本の伝統の一環としてとらえるべきだと考えられる。
【関連記事】
・【古事記の傾向と対策】“女陰”を推す古事記は、下品で卑猥な書物なのか
・「古事記は、世界最古のエロ本」なのか? そうとも言えるし、そこまで下卑なくても…
・【古事記の傾向と対策】続・ホトに始まり、ホトに終わった天岩戸隠れ - 今度は男根も
・ホトに始まり、ホトに終わった天岩戸隠れ - タタラで読み解く古事記・女陰の謎
・準ミス日本の秋山さん「愛読書は、古事記」、林先生「古事記って、エロイよね?」
・【古事記の傾向と対策】“合体”が多すぎないか、古事記 「だが、それがイイ!」
・前方後円墳は男根 - その形状に迫ってみた 定説から性交モチーフ、蓬莱山型まで
・神社いろいろ - 社格や形式などで神社を分類したまとめ - 神社のまとめ・時事その他編
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古代の人々の信仰を残してきた証ですね