ウォーキングマップ(百舌鳥) - 百舌鳥・古市古墳群
「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を目指し、大阪府や堺市など4自治体が2015年3月19日、同府藤井寺市で推進本部会議を開き、文化価値や保存管理体制を記した推薦書原案をまとめました。原案は今月3月27日までに文化庁に提出します。北海道新聞が報じています。画像は百舌鳥古墳群ウォーキングマップ(出典:百舌鳥・古市古墳群)。PDF版を無料でダウンロードできます。

百舌鳥古墳群(もずこふんぐん)は、大阪府堺市にある古墳群。日本最大の第十六代仁徳天皇の陵とされる大仙陵古墳(仁徳天皇陵古墳)を含む、4世紀末ないし5世紀初頭から6世紀後半頃に築造された古墳が分布し、今回の原案では以前と変わらず28基が盛り込まれました。

古市古墳群(ふるいちこふんぐん)は、大阪府の東南部に位置する、羽曳野市と藤井寺市を中心に広がる古墳群で、第十五代応神天皇の陵とされる誉田御廟山古墳(応神天皇陵古墳)など墳丘長200メートル以上の大型前方後円墳6基を含む、33基が今回の原案では盛り込まれました。2013年原案と比べて1基増えています。

「百舌鳥・古市古墳群」は2015年度の国内推薦の獲得を目指していますが、古事記と関連するライバルとしては、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」があります。日本国内だけで見れば、どちらも極めて歴史的な価値の高い遺跡群ですが、世界遺産という観点でみると、“前方後円墳”の登録はまだありませんので、その新味が吉と出るか凶と出るかわかりませんが、注目したいところです。

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