三戸のオショロ流し(みとのおしょろながし)
種別1:風俗慣習
種別2:年中行事
公開日:毎年8月16日
指定日:2011.03.09(平成23.03.09)
都道府県:神奈川県
所在地:三浦市初声町三戸

この行事は、三浦市初声町三戸に伝承される盆の精霊送りの行事で、毎年8月16日早朝に、華やかに飾り付けられたオショロブネ(精霊船)と呼ばれる大きな藁船を海岸で作り、子どもたちが沖まで泳ぎながら船を曳いて行き、先祖の霊を海の彼方に送るものである。

盆は、正月とともに、日本の年中行事を考える上で重要な節目にあたり、先祖の霊を迎え、送る行事が各地に伝承されている。そうした中で、この行事は、先祖の霊を船に託して送る、船流しの形態をとる盆行事の典型例と考えられるもので、大きな精霊船を用いた集団的な精霊送りの行事としても注目される事例である。

また、セイトッコと呼ばれる年齢集団によって行事が伝承されてきたことは地域的な特色であり、少子化が進むなかで、年齢階梯的な役割分担や年番制をとるヤドの慣行など伝統的な要素をよく残していて、我が国の年中行事や民間信仰を理解する上で重要である。

保護団体名:三戸お精霊流し保存会
重要無形民俗文化財「三戸のオショロ流し」 - 神奈川・三浦、子どもたちによる精霊送り
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