通称「ホウオウさん」、男女の性器を献じる風習がある神社
[住所]熊本県熊本市北区龍田町弓削489
[電話]096-382-5501

弓削神社(熊本市)は、熊本県熊本市にある神社。白川右岸の龍田町弓削に鎮座するが、対岸の上弓削神社とともに弓削神社と総称される場合もある。

近世には宝王大明神や法皇大明神社とも。今でも「ホウオウさん」と通称され、弓削神宮とも称する。

川を挟んで二座の弓削神社が鎮座する形式は、当社以外にも大阪府八尾市の弓削町東弓削の弓削神社(長瀬川)、福岡県久留米市の弓削神社(筑後川)などがあるが、関連は不明。

御祭神は第46代孝謙天皇。当地では「お藤姫」「藤子姫」と称したという。下髪開胸木刻の女神坐像を神体とするが、これは明治45年(1912年)に火災に遭って焼失した神体を新しく彫像したもの。

浮気封じや夫婦和合、子授けの他、五穀豊饒に御神徳ありと伝えられ、祈願の際には木彫りの男女の性器を献じる風習がある。境内にも至る所に男根などの御神体や奉納品がみられる。

明治45年に社殿を焼失しているが、その原因は当神社に祈願成就の礼として男根を納める風習があり、その奉納物が床下に充満していたために、20世紀初頭の明治末期に警察が風俗壊乱を理由に全て焼き捨てたためであるとの口碑がある。

社名にもなっている通り、弓削氏や弓削部とゆかりが深いことが考えられる。弓削と言えば道鏡。御祭神の孝謙天皇と関わりが深い。

当社の伝承では、「大淫蕩をもって知られる法王(道鏡法師)も、妖艶華麗な藤子姫(=孝謙天皇)の献身的な“おもてなし”によりよき夫となった」としている。

【ご利益】
浮気封じや夫婦和合、子授けの他、五穀豊饒
弓削神社(熊本市) - 通称「ホウオウさん」、男女の性器を献じる風習がある神社
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