男根ゆかりの奇祭「かなまら祭」、若宮八幡宮の境内社
[住所]神奈川県川崎市川崎区大師駅前2-13-16
[電話]044-222-3206 - 若宮八幡宮

金山神社(かなやまじんじゃ)は、神奈川県川崎市川崎区にある若宮八幡宮の境内社。かなまら様の俗称がある。毎年4月の第1日曜日に催される「かなまら祭」で知られる。

また、毎年11月1日には「鞴祭神符授与祭」(ふいごまつりしんぷじゅよさい)が催され、鍛冶職人や金物を扱う会社等による野鍛冶行事や、奉納舞神楽が行われる。

若宮八幡宮の本殿の左に鎮座する。鉱山や鍛冶の神である金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)の2柱を御祭神として祀っている。

金山(かなやま)と金魔羅(かなまら、魔羅とは男根のこと)の読みが似ていることや、両神がイザナミが火の神カグツチを産んだ際に女陰を火傷して病み苦しんでいる時にその嘔吐物(たぐり)から化生したこと、鍛冶に使う鞴のピストン運動が男女の性交を連想させることなどから、性神としても信仰されている。

どちらにしろ、タタラと男根はかかわりが深い

かなまら祭(かなまら祭り)は、江戸時代に川崎宿の飯盛女達が性病除けや商売繁盛の願掛けを行った「地べた祭」に端を発する。

明治以降寂れたが、昭和40年代くらいから性信仰が残る神社としてにわかに外国の民俗学者たちから注目されるようになる。

これを受け1977年に新たに金山神社の信者組織として「かなまら講」が結成された。以降男根神輿や仮装行列、大根削りなどオリジナルアイデアによる新しい祭事を取り入れつつ年々祭は盛大に開催されるようになった。

当初は好事家の祭か外国人観光者の穴場観光スポットとして知られる程度であったが、昭和60年代頃からエイズ除けを祭に結びつけたのが話題となり、多数の観光客が訪れるようになった。

現在祭は商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合などを願い、国内外から多くの観光客を集めている。

神輿以外にも、神社境内には多数の男根・女陰を模った物事が見られる。大根を削って作る男根形・女陰形は祭事の一環として神前に供えられる。また、男根や女陰の形をした餅や飴細工などが売られている。

【ご利益】
商売繁盛、子孫繁栄(子授け)、安産、縁結び、夫婦和合など
金山神社(川崎市) - 男根ゆかりの奇祭「かなまら祭」、若宮八幡宮の境内社
【関連記事】
日本の奇祭・性信仰 - “ココが変だよ日本人”? いやいや、日本の原点ともなる風習かも
神奈川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、神奈川県に鎮座している神社の一覧