豊後国一宮、神功皇后が建てた白旗を建内宿禰が祠を建てて創祀
[住所]大分県大分市寒田1644
[電話]097-569-4182

西寒多神社(ささむたじんじゃ)は、大分県大分市寒田にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 豊後国 大分郡「西寒多神社」に比定される式内社(大社)の論社。歴史的な一宮としての豊後国一宮、近代社格では国幣中社

現在は「全国一の宮会」に加盟しており、現在は神社本庁の別表神社

主祭神は西寒多大神(ささむたのおおかみ)。天照皇大御神月読尊天忍穂耳命の総称としている。

相殿神は、応神天皇神功皇后武内宿禰で、八幡神的な性格も持ち合わせるものの、どちらかと言えば創祀との兼ね合いが深い。

神功皇后が三韓征伐からの帰途、西寒多山(現 本宮山)に臨幸し、その証として山頂に白旗を立てたという。

当地の人々はこれを崇敬して籬垣を結んで拝んだ。その後、第15代応神天皇9年4月、武内宿禰が本宮山上に祠を建てたのが創祀であるという。

当社の入口を流れる大分川水系寒田川(通称 みそぎ川)に架かる石造単アーチ橋・万年橋(まんねんばし)が有名。県の有形文化財に指定されている。ヤマフジは市指定天然記念物。

また二つの式年祭があり、特殊神事である御神衣祭(かんみそまつり)は33年目ごとの例祭の日 (4月15日)に行なわれる。

当社では「県内で宇佐神宮に次ぐ崇拝を受ける」などとしており、宇佐神宮の33年ごとの式年遷宮と関連したものと考えられる。御祭神の神衣を新調して納める。

神幸大祭(御神幸祭)は3年目ごとに行なわれる。なお、当社は臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選補遺」として掲載されている。

なお、式内社「西寒多神社」の論社としては、他に大分県臼杵市・豊後高田市の西寒田神社がある。また豊後国一宮は宇佐神宮の別宮である柞原八幡宮も主張している。

【ご利益】
家内安全、婚姻、学業、農業、食物、厄除、交通安全、消防の守り神
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西寒多神社の御朱印