御祭神は後醍醐天皇、御所帰還のご心情を汲み本殿などは京都を向く
[住所]奈良県吉野郡吉野町吉野山3226
[電話]0746-32-3088

吉野神宮(よしのじんぐう)は、奈良県吉野郡吉野町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

第96代後醍醐天皇を御祭神とし、建武中興十五社の一社。近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社

南朝の後村上天皇は、父の後醍醐天皇が延元4年(1339年)に崩御した後、その像を吉水院に安置した。

以降、仏教式の供養が行われていたが、明治時代に入って神仏分離により明治6年(1873年)に吉水院を後醍醐天皇社という神社に改め、その2年後に吉水神社と改称して後醍醐天皇を御祭神とする神社となった。

明治22年(1889年)6月22日、後醍醐天皇を祀る官幣中社吉野宮の創建が、明治天皇の意向で決定。

明治25年(1892年)に社殿が竣工して、吉水神社から後醍醐天皇像を移して遷座祭が斎行された。大正7年(1918年)に神宮号宣下があり、吉野神宮に改称。

本殿・拝殿・神門はかつて後醍醐天皇が京都の御所へ帰還される事を熱望されていた心情を汲んで、京都の方角を向き、北向きに建てられている。

総檜造で、近代神社建築の代表とされる。国の登録有形文化財に登録された。

後醍醐天皇の皇子について、護良親王は鎌倉宮(神奈川県鎌倉市)に、宗良親王は井伊谷宮(静岡県浜松市北区)に、懐良親王は八代宮(熊本県八代市)に、尊良親王と恒良親王は金崎宮(福井県敦賀市)に、それぞれ祀られている。いずれも建武中興十五社に含まれている。

【ご利益】
御祭神の広大無辺な御神徳(nara-net
吉野神宮 - 御祭神は後醍醐天皇、御所帰還のご心情を汲み本殿などは京都を向く
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