幼帝・安徳天皇をお祀りする、竜宮城を模した社殿でも有名な神宮
[住所]山口県下関市阿弥陀寺町4-1
[電話]083-231-4138

赤間神宮(あかまじんぐう)は、山口県下関市にある神社。近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

平安時代末期、源平の戦いの最後となる壇ノ浦の戦いにおいて、幼くして亡くなった安徳天皇(満7歳)を祀る。

江戸時代までは安徳天皇御影堂といい、仏式により祀られていた。平家一門を祀る塚があることでも有名であり、『耳なし芳一』の舞台でもある。

文治元年(1185年)の壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇の遺体は現場付近では発見できなかった。

しかし、赤間関(下関)に建久2年(1191年)、勅命により御影堂が建立され、建礼門院ゆかりの尼を奉仕させたのが始まり。以後、勅願寺として崇敬を受けた。

明治の神仏分離により阿弥陀寺は廃され、神社となって「天皇社」と改称した。

歴代天皇陵の治定の終了後、安徳天皇陵は多くの伝承地の中からこの安徳天皇社の境内が明治22年(1889年)7月25日、「擬陵」として公式に治定された。

天皇社は明治8年(1875年)10月7日、赤間宮に改称し、昭和15年(1940年)8月1日には神宮号の宣下があり、現社名に改称した。

第二次大戦により社殿を焼失し、昭和40年(1965年)4月に新社殿が竣工した。竜宮城を模した社殿としても有名。

当社は臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として掲載されている。

毎年5月2日 - 4日の安徳天皇の命日に行われる先帝祭が有名。

5月2日は平家落人の子孫らで組織される全国平家会の参列のもと御陵前での神事を始め、平家一門追悼祭などが行われる。3日は豪華絢爛な外八文字道中のほか、壇ノ浦では源平合戦などが行われる。

境内社に、現存する唯一の旧満州国にあった神社である大連神社などがある。

【ご利益】
安産、厄除け、厄祓い、海上安全
赤間神宮 - 幼帝・安徳天皇をお祀りする、竜宮城を模した社殿でも有名な神宮
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赤間神宮の御朱印