英彦山中岳を本社とし、全域に摂末社が点在、主祭神はアメノオシホミミ
[住所]福岡県田川郡添田町英彦山1
[電話]0947-85-0001

英彦山神宮(ひこやまじんぐう)は、福岡県田川郡添田町にある神社。近代社格では官幣中社、現在は神社本庁の別表神社

通称彦山権現。日本有数の修験道の霊場として栄えた。御祭神の別名を取り、忍骨命神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

正哉吾哉勝速日天忍穂耳尊を主祭神とし、伊佐奈伎尊伊佐奈美尊を配祀する。

英彦山は、北岳(主祭神)・中岳(イザナミ)・南岳(イザナギ)の三峰からなり、中央にある中岳の山頂に当社の本社である「上宮」があり、英彦山全域に摂末社が点在する。

創建については、第26代継体天皇25年(531年)の御世における伝承が残されている。福岡市の愛宕神社にも関連する伝承が残る。中世には宇曽嶽尺間山とともに、修験道場として栄えた。

明治の神仏分離により修験道が廃止され現社号に改称。昭和50年(1975年)から神宮号を称するようになり、現社名となった。

元和2年(1616年)に細川忠興が再建した奉幣殿、寛永14年(1637年)に佐賀藩主鍋島勝茂が寄進し、霊元天皇の宸筆「英彦山」の勅額がある銅鳥居などが重要文化財に指定されている。

また、「英彦山の鬼スギ」は国の天然記念物に指定されている。英彦山そのものは、日本百景、日本二百名山の一つ。

また、彌彦神社がある弥彦山(新潟県)、賀野神社がある雪彦山(兵庫県)とともに日本三彦山で、森林浴の森100選の一つ。紅葉の名所として知られる。

なお、皇統に連なる、神宮号の神社の系譜として、当社主祭神からの続柄で見て、下記のような神社が存在する。

伊勢の神宮内宮(母天照大神。三重県伊勢市)
・当宮(本人)
霧島神宮(子瓊瓊杵尊。鹿児島県霧島市)
鹿児島神宮(孫山幸彦。鹿児島県霧島市)
鵜戸神宮(曾孫鵜鷀草葺不合尊。宮崎県日南市)
宮崎神宮(玄孫初代神武天皇。宮崎県宮崎市)
【ご利益】 農業生産、鉱山、工場の安全、勝運(公式HP英彦山神宮 - 英彦山中岳を本社とし、全域に摂末社が点在、主祭神はアメノオシホミミ
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