葵祭(あおいまつり、正式には賀茂祭)は、世界遺産に登録されている京都府・京都市の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で、5月15日(陰暦四月の中の酉の日)に行なわれる例祭であり、勅使の参向を仰ぐ勅祭。石清水八幡宮の南祭に対し北祭ともいう。平安時代、「祭」といえば賀茂祭のことを指した。
石清水祭(石清水八幡宮)、春日祭(春日大社)とともに三勅祭の一つであり、庶民の祭りである祇園祭に対して、賀茂氏と朝廷の行事として行っていたのを貴族たちが見物に訪れる、貴族の祭として位置づけられた。現在は、祇園祭(八坂神社)、時代祭(平安神宮)とともに京都三大祭の一つ。
平安時代以来、国家的な行事として行われてきた歴史があり、日本の祭のなかでも、数少ない王朝風俗の伝統が残されている。
葵の花を飾った平安後期の装束での行列が有名。斎王代が主役と思われがちだが祭りの主役は勅使代である。
さまざまな前儀が行われるが、中でも流鏑馬神事(やぶさめしんじ)が有名。
本来は宮中の儀・路頭の儀・社頭の儀の3つからなるが、現在、宮中の儀は行われていない。斎王代をはじめとする女人列による路頭の儀では、平安時代の衣装を身にまとった人々が牛車とともに京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社まで約8キロの道のりを行列する。下鴨神社と上賀茂神社においては、実際の勅使である掌典職の掌典が祭文を奏上する社頭の儀が執り行われる。
斎王は伊勢の神宮で行われていた斎宮に関する制度を取り入れ、賀茂神社に御杖代として仕えるために皇室から差し出された内親王・女王。賀茂神社は伊勢の神宮以外で、斎王制度が取り入れられた唯一の神社。


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石清水祭(石清水八幡宮)、春日祭(春日大社)とともに三勅祭の一つであり、庶民の祭りである祇園祭に対して、賀茂氏と朝廷の行事として行っていたのを貴族たちが見物に訪れる、貴族の祭として位置づけられた。現在は、祇園祭(八坂神社)、時代祭(平安神宮)とともに京都三大祭の一つ。
平安時代以来、国家的な行事として行われてきた歴史があり、日本の祭のなかでも、数少ない王朝風俗の伝統が残されている。
葵の花を飾った平安後期の装束での行列が有名。斎王代が主役と思われがちだが祭りの主役は勅使代である。
さまざまな前儀が行われるが、中でも流鏑馬神事(やぶさめしんじ)が有名。
本来は宮中の儀・路頭の儀・社頭の儀の3つからなるが、現在、宮中の儀は行われていない。斎王代をはじめとする女人列による路頭の儀では、平安時代の衣装を身にまとった人々が牛車とともに京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社まで約8キロの道のりを行列する。下鴨神社と上賀茂神社においては、実際の勅使である掌典職の掌典が祭文を奏上する社頭の儀が執り行われる。
斎王は伊勢の神宮で行われていた斎宮に関する制度を取り入れ、賀茂神社に御杖代として仕えるために皇室から差し出された内親王・女王。賀茂神社は伊勢の神宮以外で、斎王制度が取り入れられた唯一の神社。


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