春日大社境内に掲載されている式年造替の歴史
2015年3月から20年に1度の式年造替が斎行されている春日大社(奈良市)は、これを記念した特別公開・特別拝観が行われ、2015年3月5日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で発表しました。インターネットミュージアムが報じています。写真は、春日大社境内に掲載されている式年造替の歴史。

期間は4月1日(水)-5月31日まで。期間中は、通常非公開の国宝御本殿を拝観することができると言います。また、4月5日までとはなりますが、「鹿島立御神影図(かしまだちごしんえいず)」「鹿島立鉾(かしまだちのほこ)」も拝観可能。

「鹿島立御神影図」は、春日大社の五才人が白鹿にのって奈良においでになった御すがたを描いたもので、「鹿島立鉾」は、御祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと=タケミカヅチ)が鹿島からお遷りになられた時に、お伴の神官が捧持したと伝わる御鉾。

いずれも造替が行われる20年に一度見られるかどうか、という、大変貴重な機会となります。

報道によれば、本殿後殿(うしろどの)も拝観可能とのこと。明治以来、140年にわたって非公開だったもので、今までにほとんど紹介されてこなかった御本殿の磐座も初めて一般公開されるとのこと。

世界遺産・春日大社の古から伝わる深秘、是非拝観したい、という方、こちらなどに関連情報がありますので、ご参考に。

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