久渡古墳群の墳形と規模
奈良県北葛城郡の上牧町教育委員会は、上牧久渡古墳群の出土品の数々を紹介する展示会を、2015年3月7日午前9時から、同町上牧の町保健福祉センター「2000年会館」で開催すると言います。奈良新聞が報じています。画像は、久渡古墳群の古墳の状況などについて(出典:上牧町教育委員会)、以下同。

上牧久渡古墳群はここ3年間に渡り発掘調査が進められてきており、今回それが終了するにともなう、研究成果の発表や出土遺物の展示会という位置づけになります。会場では県内市町村の文化財担当技師による県内各地で行われた発掘調査の成果発表会も合わせて行われると言います。

発表会は下記の通り。
10時40分~ 赤田一号墳の調査(奈良市発表)
11時25分~ 平城京左京五条四坊一坪の調査(奈良市発表)
13時10分~ 斑鳩大塚古墳の調査(奈良大学発表)
13時55分~ 西畑遺跡13次調査(生駒市発表)
14時55分~ 上牧久渡古墳群の調査(上牧町発表)
15時40分~ 陸前高田市の復興調査から(奈良市発表)
久渡3・4号墳群埋葬施設の規模(木棺長については未掘削があるため推定)
久渡古墳群といえば、その3号墳から画文帯環状乳神獣鏡が出土したことでも知られ、今回の展示会でも展示される、とのこと。3号墳の画文帯環状乳神獣鏡は大阪府の和泉黄金塚古墳の東側埋葬施設から出土した鏡と「同型鏡」であることが判明しています。

展示会や発表会への参加は無料。誰でも参加できるとのこと。申し込みなども不要です。お問い合せ先は上牧町教育委員会の社会教育課まで、電話:0745-76-1001(市役所)。

今回の展示会と発表会については、こちらのページに詳細があります。
奈良県内における画文帯環状乳神獣鏡出土地