片品の猿追い祭(かたしなのさるおいまつり)
種別1:風俗慣習
種別2:祭礼(信仰)
公開日:毎年旧暦9月の中の申の日
指定日:2000.12.27(平成12.12.27)
都道府県:群馬県
所在地:武尊神社(片品村)

片品村は、群馬県の東北端に位置し、北は新潟県、福島県、東は栃木県に接する。大字の花咲は、片品村の南西端、武尊山と赤倉山の山麓にある懐の深い山村で、鍛冶屋、山崎、登戸、栃久保、栗生、針山の6つの集落からなる。戦前には炭焼きなどの山林業も盛んであった畑作優越地帯である。

この片品村花咲に鎮座する武尊神社は、日本武尊(ヤマトタケル)を祭神として祀っている。ここで毎年旧暦9月の中の申の日に猿追い祭が行われる。「片品の猿祭」とも。

片品の猿追い祭は、花咲を東西に分けて行われ、東日本には数少ない宮座組織を有する祭りとして、また幣束を持つ猿役が登場する祭りとして知られているものである。

サカバン、ヒツバンなどの当番を決め、ヒツバンによる赤飯の投げ合い、東ザシキと西ザシキによる謡などがあり、最後に白装束の猿役がサカバンとヒツバンに追われながら社殿を3回まわる。

赤飯を振りかけ合う風や御幣を持って猿に扮する者を追いかける等の古態を伝えており、猿祭の典型的なものとして地域的特色が豊かであるのにくわえ、猿祭の意義を理解する上でも重要である。

保護団体名:猿追い祭保存会
重要無形民俗文化財「片品の猿追い祭」 - 古態を伝える群馬・片品の武尊神社・猿祭
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