ピラミッドのような階段状の大型方墳と分かった奈良県明日香村の都塚古墳(6世紀後半)の階段構造は、各段とも石を垂直に積むだけでなく、補強のために底に石を詰め込み、その上を土で舗装した特異な造りだったことが分かり、調査した村教育委員会と関西大考古学研究室が2015年3月1日、発表しました。上毛新聞ニュースが報じています

本古墳は、古代の大豪族・蘇我氏の全盛期の礎を築いたとされる蘇我稲目(ソガノイナメ)の墓の可能性が指摘されています。

今回は昨年までに発見されていた遺構の南側を発掘、築造当初の墳丘の南東コーナー部分の階段状遺構が3段分確認された、と言います。

本古墳が報道されたようにピラミッド型だったかどうか、疑問もありましたが、「少なくとも墳丘上部は階段状をしていたことが裏付けられた」と言います(産経新聞)。

現地説明会などは行わないようですが、発掘調査成果の写真パネル展を3月23日-4月9日に明日香村埋蔵文化財展示室で開催すると言います。お問い合わせは明日香村教委文化財課まで、電話:0744-54-5600。

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