オオクニヌシ「我を祀れ」との神託が創建由来の、播磨国一宮
[住所]兵庫県宍粟市一宮町須行名407
[電話]0790-72-0075

伊和神社(いわじんじゃ)は、兵庫県宍粟市一宮町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 宍粟郡「伊和坐大名持御魂神社」に比定される式内社(名神大社)。歴史的な一宮としての播磨国一宮「全国一の宮会」に加盟している。

近代社格では国幣中社。現在は神社本庁の別表神社海神社粒坐天照神社とともに播磨三大社の一社。当社は臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として掲載されている。

主祭神は大己貴神。『播磨国風土記』では、播磨国の神である伊和大神と葦原志許乎命(大己貴神の別称・葦原醜男)は同神。配神は少彦名神(主祭神とともに国造り)と下照姫神(主祭神の娘)。

第13代成務天皇14年の創祀ともされるが、伝承では、第29代欽明天皇25年、豪族・伊和恒郷に大己貴神から「我を祀れ」との神託があったという。大己貴神も祟ることがある実例を示す社。

恒郷は、西の野で一夜にして木々が群生し、大きな白鶴2羽が石(鶴石)の上で北向きに眠っていたのをみて、そこに社殿を北向きに造営したとされる。

現在の社殿も北向きで社叢のなかにあり、鶴石は本殿裏に祀られる。

『古事記』には第11代垂仁天皇の御世、その皇子に出雲大神が祟った話が載せられているが、祟りの系譜としてはこれに連なるか。

毎年10月の秋季大祭では、15日が例祭、16日が神輿渡御を行う神幸祭で、氏子地域などから5台の屋台(太鼓台)が練り出される。

また甲子の年(前回は1984年、次回は2044年)に行われる61年に一度の三つ山祭、21年に一度の一つ山祭でも有名。

【ご利益】
縁結び
伊和神社 - オオクニヌシ「我を祀れ」との神託が創建由来の、播磨国一宮
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