但馬国随一の古社で一宮、山幸彦とヒコイマス、オオクニヌシの子らを祀る
[住所]兵庫県朝来市山東町粟鹿2152
[電話]079-676-2465

粟鹿神社(あわがじんじゃ)は、兵庫県朝来市にある神社。但馬国随一の古社であり、2000年以上の歴史があるとも言われる。日下部氏との関係が深い。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「粟鹿神社(但馬国・朝来郡)」に比定される式内社(名神大社)。歴史的な一宮としての但馬国一宮但馬五社の一社。近代社格では県社「全国一の宮会」に加盟している。

粟鹿とは、鹿が粟を三束くわえて山(粟鹿山)から現れ、人々に農耕を教えたことからつけられ、当社にその鹿が祀られていると言う。

主祭神は、彦火々出見命(初代神武天皇の祖父)、日子坐王(第9代開化天皇の皇子)、阿米美佐利命(あめのみさりのみこと。天美佐利命とも)。

阿米美佐利命はオオクニヌシの子とされ、その兄弟に久斯比賀多命がいる。この久斯比賀多命の系譜に、日下部氏の前の祭主の家系である神部氏が連なり、また日下部氏にも連なっていくという。

奈良時代の和銅元年(708年)に御祭神や歴代祭主などを詳細に記した『粟鹿大明神元記』の写本が残る。現在は宮内庁所蔵。

朝廷の信頼厚く、国家の大難に対して4度の勅使が遣わされたと伝えられており、約600年前には勅使門が建立されている。

資料によっては但馬国二宮ともされるが、現在では出石神社とともに但馬国一宮と称している。

【ご利益】
農業神、食料、産業、商売繁盛
粟鹿神社 - 但馬国随一の古社で一宮、山幸彦とヒコイマス、オオクニヌシの子らを祀る
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