阿波忌部氏の拠点でフトダマと、サルタヒコを祀る阿波国一宮
[住所]徳島県鳴門市大麻町板東広塚13
[電話]088-689-1212
大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)は、徳島県鳴門市にある神社。通称「大麻さん」とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 板野郡「大麻比古神社」に比定される式内社(名神大社)で、歴史的な一宮としての阿波国一宮。近代社格では国幣中社。
現在は神社本庁の別表神社。「全国一の宮会」に加盟している。阿波国・淡路国両国の総鎮守、現在は徳島県の総鎮守として信仰を集める。
主祭神は大麻比古神で、天太玉命(あめのふとだまのみこと)のこととされる。配祀神は猿田彦大神で、古くから大麻山に祀られており、のちに合祀された。
『古事記』では、天太玉命は天孫邇邇芸命の降臨に従って降臨しており、その際、その行く手に現れたのが猿田彦大神。
そういう意味では両者には接点がある。ただし、合祀された経緯などについては諸説ある。
社伝によれば、初代神武天皇の御世、天太玉命の孫である天富命が阿波忌部氏の祖を率いて阿波国に移り住み、麻・楮の種を播殖してこの地を開拓。
その過程で天太玉命を阿波国の守護神として祀ったのが当社の始まり。安房神社(千葉県館山市)と同様の伝承であり、ここが元安房ということになる。
例祭は毎年11月1日午前10時30分から。大麻さんの秋祭りとも。午後2時から大鳥居そばの御旅所まで、約1キロの参道を氏子に担がれた神輿を先頭に、装束をつけた大勢のお供が行列をなす。
境内社に、西宮社(天照皇大神)、豊受社(豊受大神)、山神社(大山祇神)、中宮社(豊受大神)がある。
また、参道松並木にある赤い大鳥居の脇に、天神社があり、その境内に鹿江比売神社(草祖草野姫神)が鎮座する。
式内社「鹿江比賣神社」の論社。他の論社に、板野郡上板町の葦稲葉神社が合祀した鹿江比売命がある。
牛ノ宮東に境外摂社の宇志比古・宇志比売神社がある。式内社「宇志比古神社」の論社である。
当社は日本の歴史公園100選の一つ板東俘虜収容所(ドイツ村公園)に近く、ドイツ人俘虜により建設されたドイツ橋と眼鏡橋が現存する。
また、日本列島を走る中央構造線のライン上に立地するとされる神社の一社である。日本のプロサッカーリーグ、Jリーグの徳島ヴォルティスが必勝祈願を行う神社である。
当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。
なお、阿波国一宮については、徳島市の八倉比売神社、一宮神社、名西郡神山町の上一宮大粟神社も主張している。
なお、徳島市明神町にも当社と同字の神社があるが、読みが当社とは違う。
【ご利益】
安産祈願、交通安全祈願、車祓い、方除、厄除(公式HP)
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・近代社格の国幣中社とは? - 北海道から九州地方までまんべんなく分布、一宮も多い
・中央構造線と神社 - なぜ、日本有数の神社は、地震大国たるこの断層系に沿って建っている?
・Jリーグ必勝祈願の社 - 各チームがシーズン前に必勝祈願を行う・行っていた神社の一覧
・神社の創建年代 - 神代から、神武・神功・継体、そして昭和期まで、主な神社を順に並べた
・詩でたどる日本神社百選 - 進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載された神社
・神武天皇の「東行」は「東征」か? 「東遷」か? 当サイトで「東遷」を使っている訳
・マークエステルさんが阿波・大麻比古神社に絵画奉納、やっぱりサルタヒコを考えます
・石見神楽「岩戸」 - フトダマと忌部氏、日本の祭祀に欠かせない大麻を管掌していた
・山口博『大麻と古代日本の神々』 - 古代日本の神々の祭礼に大麻が欠かせないものだった
・『日本の神社全国版 (67) 2015年 5/26 号 [雑誌]』 - 徳島県の忌部神社と大麻比古神社
・徳島県の別表神社 | 別表神社とは? - 神社本庁に属する神社の現代版官国幣社
・徳島県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、徳島県に鎮座している神社の一覧
[電話]088-689-1212
大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)は、徳島県鳴門市にある神社。通称「大麻さん」とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 板野郡「大麻比古神社」に比定される式内社(名神大社)で、歴史的な一宮としての阿波国一宮。近代社格では国幣中社。
現在は神社本庁の別表神社。「全国一の宮会」に加盟している。阿波国・淡路国両国の総鎮守、現在は徳島県の総鎮守として信仰を集める。
主祭神は大麻比古神で、天太玉命(あめのふとだまのみこと)のこととされる。配祀神は猿田彦大神で、古くから大麻山に祀られており、のちに合祀された。
『古事記』では、天太玉命は天孫邇邇芸命の降臨に従って降臨しており、その際、その行く手に現れたのが猿田彦大神。
そういう意味では両者には接点がある。ただし、合祀された経緯などについては諸説ある。
社伝によれば、初代神武天皇の御世、天太玉命の孫である天富命が阿波忌部氏の祖を率いて阿波国に移り住み、麻・楮の種を播殖してこの地を開拓。
その過程で天太玉命を阿波国の守護神として祀ったのが当社の始まり。安房神社(千葉県館山市)と同様の伝承であり、ここが元安房ということになる。
例祭は毎年11月1日午前10時30分から。大麻さんの秋祭りとも。午後2時から大鳥居そばの御旅所まで、約1キロの参道を氏子に担がれた神輿を先頭に、装束をつけた大勢のお供が行列をなす。
境内社に、西宮社(天照皇大神)、豊受社(豊受大神)、山神社(大山祇神)、中宮社(豊受大神)がある。
また、参道松並木にある赤い大鳥居の脇に、天神社があり、その境内に鹿江比売神社(草祖草野姫神)が鎮座する。
式内社「鹿江比賣神社」の論社。他の論社に、板野郡上板町の葦稲葉神社が合祀した鹿江比売命がある。
牛ノ宮東に境外摂社の宇志比古・宇志比売神社がある。式内社「宇志比古神社」の論社である。
当社は日本の歴史公園100選の一つ板東俘虜収容所(ドイツ村公園)に近く、ドイツ人俘虜により建設されたドイツ橋と眼鏡橋が現存する。
また、日本列島を走る中央構造線のライン上に立地するとされる神社の一社である。日本のプロサッカーリーグ、Jリーグの徳島ヴォルティスが必勝祈願を行う神社である。
当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。
なお、阿波国一宮については、徳島市の八倉比売神社、一宮神社、名西郡神山町の上一宮大粟神社も主張している。
なお、徳島市明神町にも当社と同字の神社があるが、読みが当社とは違う。
【ご利益】
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